いちばん美味しいコーヒー
成功ってなんだろう?
そしてなんで僕らは成功を目指しているのだろうか?
成功することがあたかも人生の
最優先事項のように言われる。
また、そうならなくてはいけないかのように
マスメディア、テレビにしても、
雑誌にしてもYouTubeを見ていても言ってくる。
そして、その成功の定義とはなんだろう?
・高学歴
・大企業に勤務
・肩書き
・誇れる職業
・パートナー
・年収
・容姿…
などなどが揃っていることだろう。
そして僕はあなたに問いかける。
あなたは成功していますか?
どうだろうか。笑
成功と聞いて、それを手に入れるための
条件として真っ先に上がってくるのがお金だ。
他の先進国では他のものが
筆頭に上がってくるけれど。
日本では、お金が人生を幸せにしてくれるという
信仰とでも言えるような観念が非常に強い。
だから、さらに突っ込んで聞きたい。
仕事にやりがいや情熱は感じていますか?
ここで取り上げたいのは
スキルか、それとも情熱か、だ。
お金を稼ぐ、ということには
多かれ少なかれスキルが必要だ。
その仕事がたとえ清掃やPCのデータ入力などの
簡単に思えるような仕事でも。
スキルさえあれば、仕事ができる、
お金を稼げる、生活できる。
けど、それだけでいいのだろうか。
やりがいやワクワク感。
パッション、情熱というもの。
好きで好きでたまらないという思い。
人の役に立てた時のみなぎる喜び。
これらがあればいいのだが。
なくても生きていけるし、問題ない。
…いや、生きていけないのではないか。
これは僕の話ーーー。
ウツになってから僕はコーヒーが大好きになった。
その経緯は話だすと長くなるので割愛するけど、
スタバでコーヒーにハマり、
様々なカフェに通うようになった。
ウツで自分の世界に引きこもりな自分に
広い世界へ踏み出す喜びを
見出したのはコーヒーだった。
ウツの時も仕事はしていた。
まあまあ調子のいい時もあれば、
ギリギリの状態で働いていた時もあった。
というか、ギリギリの状態の方がほとんどだった。
なんとか働いていたけれど、休むことになり
ついには行けなくなった。そして解雇。
・・・それでも、社会復帰するときが来る。
僕は社会復帰として考えた、働き口はカフェだった。
なぜか。
コーヒーが好きだからだ。
僕はウツの時にコーヒーに救われた。
コーヒーの香りと味。
そしてカフェで本を読んだり、日記を書いたり。
精神的に傷ついた自分と向き合うための時間だった。
そんなコーヒーやカフェには、自然と情熱が湧いたからだ。
社会復帰するだなんて、不安で不安で仕方がなかった。
またストレスでウツが再発するのではないかーーー。
ただ、そう言った好きな気持ちや情熱が
間違いなく背中を押してくれた。
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最近、好きだなと感じる、ある時間の過ごし方がある。
公民館のような、公共機関にコーヒーを淹れにいくことだ。
そこは街の中にある、街のみんなの”心の居場所”だ。
そこにいる皆んなにコーヒーを淹れた。
ある時、76歳になる女性から
「こんなに美味しいコーヒーは初めて飲んだわ」
そう言っていただいた。
これが本当に嬉しいし、情熱をさらに高めてくれる。
情熱はなくても、別に死にはしない。
カフェのバイトをした後に、僕はいくつかのバイトを掛け持ちした。
これも社会復帰へのリハビリだった。とはいえ、真面目に働いたのだが。
その中には、心を殺して生活費を稼ぐためだけに職場に来るような人もいた。
それもいいんだけど。
それがお金になろうが、なるまいが関係なく、
僕は情熱を注げるものを大切にしたいのだ。
情熱が持つチカラを知っているからだ。
時には大きな爆発力となり、前へ進む推進力にさえなる。