小説は歩いて書こう
いつもお世話になっています。作家の浜口倫太郎(@rinntarou_hama)です。
このnoteは作家志望者の方がよく読まれているんですが、みなさんどんな感じで小説を書いていらっしゃるでしょうか?
原稿用紙に万年筆で小説を書いている方はなかなかおられないでしょうが、みなさんたいてい椅子に座って、パソコンで執筆されていると思います。
ずっと座り続けると健康に悪いので、スタンディングデスクで執筆する作家さんもおられます。僕もたまに立って仕事しますね。
アニメスタジオのピクサーでは、スタンディングデスクを採用しています。
スマホで書く人も最近増えているみたいですね。僕の知り合いの作家もスマホで書くスタイルです。
でも最近僕が気に入っているスタイルが、歩きながらスマホの音声入力で書くことです。
まず歩くことが最高にいいんですよ。
放送作家時代も小説家になった今も、何かアイデアが欲しいときはひたすら歩いていました。
不思議なことに歩くとアイデアが浮かぶんですよ。歩くと注意力が向上し、セロトニンが分泌されるなどいろんな理由があるそうなんですが、実際問題本当に浮かんでくるんですよね。
アイデアを考えるときってとにかく粘りが大事なんですよ。温泉や金脈を掘るような感覚で、ひたすら地面を掘り続けないとだめです。
でも机の前で考えていると、その掘る回数がどうしても少なくなるんです。脳が疲れて集中力が持たない。
でも歩くと脳の集中力と持続力が驚異的に持ちます。
ブッダもプラトンもアリストテレスもみんな歩きながら思考しました。一番有名なのが、カントですかね。カントは毎日四時に必ず散歩をするので、近所の人は時計がわりにしていましたから。
あと歩くことで記憶力が向上したり、不安がなくなったりするそうです。うつ病の方とかにはウォーキングが勧められるそうですね。僕も凹むととにかく歩いてメンタルを回復させます。
歩いているとわかりやすく不安が消えるんですよね。
もちろん健康にもいいです。ダイエットにもなりますし、夜もよく眠ることができます。一石二鳥どころか三鳥も四鳥もあるんですよ。
人生において何が一番人に勧められるかといえば、ウォーキングほどおすすめなものはありません。
最初アイデア出しの際のみひたすら歩いていたんですが、次第にスマホの音声入力で小説のプロットも作るようになりました。
ほんと音声入力の精度が向上していて、きちんと発音すれば正確に字に起こしてくれるんですよね。
音声入力用のイヤホンをつけ、歩きながら声に出し、Googleドキュメントで書いていました。
ただふと、「これ、プロットだけでなく、このまま小説も書けるんじゃないか」と思いたち、実践してみたら結構いけるんですよ。
もちろん小説となると細かな誤字はありますが、それはあとでパソコンでなおせばいいだけの話ですから。
歩くことでアイデアが浮かびながら書けるというのが最高にいいんです。
まあさすがに歩きながら全部は書けませんが、ほんの一部でもウォーキングで執筆できると心身の助けになります。
作家は紙とペンで小説を書くものでしたが、そこからタイプライター、ワープロ、そしてパソコン。さらにスマホからスマホの音声入力と、時代とともに小説執筆のスタイルも変わってきますね。
コロナが消えたら、このスタイルをおすすめします。
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