朽ち続けるじぶん。②
気付けば今日も日が暮れていた。
今日が何日か、曜日も月も、季節さえ
よくよく考えないとわからなかった。
じぶんは何をしようとしているのか
何をしていたのか
そんなことすら瞬時にわからなくなる。
じぶん、いきてるのかな。
これは現実なのか。
それさえわからない。
そんなきょう、
唯一覚えていることは、
裁判所の書記官が、
家族との電話で、質問に対し
「あー、うんうんうん」
と、軽々しく言っていたこと。
この世の中は
一体どうなっているのだろうかと
おもった。
このにんげんのせかいは
苦しんでまで
生きる価値があるのだろうか。
同じ家に住む「かぞく」という名の人々は
変わらず元気にゲラゲラ笑って
よく食べて、お酒を飲んで。
べつにどうでもいいけど。
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