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価値観は人それぞれ、だけど。限度って、あるかな。

人それぞれ。
考え方も価値観も、
感じ方も人それぞれ。
そう思って。

傷つくことがあっても、
人は人、自分は自分。
って思うようにしていた。
けど。

つい最近。
ある裁判所に行き
資料の閲覧をした。 
その時の出来事。

同行者と2人で見るために、隣にあったイス同士を
近づけようとしたら
いきなり、
誰かもわからない、けど、職員が
「いすを動かすな」と大声で怒鳴った。
なんのことか、なにが起きているのかわからず
固まっているわたし、と同行者。
すると、
立て続けに、
大きな声で、怒鳴り声で、
「置いてある椅子を動かすな。別の椅子を持ってこい。」と何度も。
要は、
指定位置にある椅子を動かさない、
近くで2人で見るなら、予備の椅子を持ってくる。
ということが言いたかった、
らしい。
同行者が、そのあまりの言動に
「もうわかりました」と言うと
その職員は
わたしに、 指を指して
「あっちに言ってんだよ」
と、さらに大声で怒鳴りつけた。
誰もが振り返り、凍りつくような空間だった。

わたしは、
あまりに突然の怒鳴り声と、
その恐怖に
終始、固まることしかできなかった。

この国では、こういうことが、
とある地方裁判所とは言え、
その職員がこのような言動を、
国民に対してしている。

人に対して指を指す
人に対して「あっち」という言い方。
到底、社会人がする言動とは思えず、
理解できなかった。
普通に教えてくれたらいいこと、
なんでいきなりあんな怒鳴り方をするのかも
よくわからなかった。

怒りなんて感情ではなく
ただただ恐怖、で悲しい出来事だった。

裁判所内において、
国民に人権なんてないのかな、
なんて飛躍したりして。

自分は被害を受け、
ただでさえ精神的にやられていて、
でもその事実の確認のために行った。
けど。
人間と関わるのは、怖いことばかり、
人間不信は増すばかり。

こんな国に
生きる価値ない、
幸せなんて、あるわけない
未来なんかない
とさえ、
思った。

価値観や考え方は人それぞれでも、
社会的に、人として、限度、というものも
あるんじゃないかと、
またその立場も自覚できない人が
裁判所で働いているようでは、
国や法に対する、信頼失墜も甚だしいと思った。

あぁいう人が何も感じることなく働いている、
うらやましいなぁ、とか
思った。

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