情緒不安定はわがままだと思ってた。でも、それは8割の女性がなる普通の病気PMS。20歳はじめての産婦人科
「なんだか体がだるい。」
「本当は今日の予定もリスケしたい。」
「ああ、なんだかめんどくさい。」
そんな感情は、ただの怠惰だと思っていた。だから頑張れない自分にイライラする自分もいた。
私は大学生。大学生は社会人みたいに月曜日の朝から夕方まで授業なわけじゃない。今は一人暮らし、そんなにご飯もきちんと食べてない。栄養も偏ってるし、夜ふかしも度々する。そんな生活をしている私に原因がある精神的な弱さなのだと思っていた。
あと、なぜだか、過食を時々するようになった。一日中食べてる。でも、幸いなことにお腹には脂肪がつかない体の私は生理後にぺたんと凹む私のお腹を信じて気にもしてなかった。
でも、それは病気だった。それもと女性のほとんどがなるものだった。そんな私の病気がわかったのは”一通の手紙”からだった。
はじめての産婦人科。病院に行くのはハードルが高かった。20歳の夏。
一通の手紙というのは”子宮がん検査の無料の案内”。よくわからず、とりあえず産婦人科に行く理由ができたから勇気を持って行ってみた。
産婦人科に入ると大きな待合室。すごくきれいで白い。安らぎの感じを得た。周りには妊婦さんや小さい子連れのままばかり。
わたしは少女の気分だった。こんなところきていいものだろうか。そんな葛藤をしながら待った。なんだか緊張して妊婦さんのために携帯は触らないほうがいいかなってきを使う自分がいて、ただぼーっとした。
「3番でお待ちののんさん中にお入りください。」
キレイな美人の看護師さんが案内してくれる。
「ここってお金持ち向けの病院だったっけ。間違えたかな。」
わたしはそう思いつつ緊張しながら診察室にはいった。そして中に入った瞬間目を疑った。膝から崩れ落ちそうだった。
「男の先生・・・え。それもイケメン・・・・♡」
わたしは勝手に”産婦人科というものは女性の先生が見てくれるもの”と思っていた。だから私は先生を見た瞬間固まってしまった。はたから見たら迷惑な患者だったんだろう(笑)でも私には衝撃だった。
「大丈夫ですよ。そんな怖がらずに(笑)」
案の定先生は、やさしくいろいろ話かけてくれた。(こんなイケメンで職業はお医者さん。それも優しいとなると誰だって旦那にしたいくらいの高物件だ.。)
「オリモノや生理に関して何か不安がありますか?」
そう先生に聞かれた瞬間。あ。そういえば。生理が重いこと言って見ようと思った。生理前になぜだか過食気味になりやすいこと、感受性が豊かになりやすいこと、生理が重くて立ち上がれない日があること。すべて聞いてもらった。
「PMS(月経前症候群)かもしれませんね。ピル飲んでみませんか?」
気分がすぐれないのは自分のわがままだと思ってた。それが避妊薬のピルで収まる?どういうこっちゃ。
(写真引用:https://youpouch.com/2017/05/11/431788/)
その時の20歳の私には、性に関する知識があまりなかった。中学校の時に習った性教育はたしか子供がどうやったらできるか、そのためにどうやって避妊をしたらいいのか。ぐらいだったのだろうか。それ以外の情報はドラマからとかなかったため中途半端な知識しかなかった。だから”ピルが避妊をするための道具というイメージ”があった。そんな挙動不審の私に先生はゆっくりと説明をしてくれた。
「PMSはですね。生理がはじまる3~10日ぐらい前から起こる不快な症状で、身体的なものから精神的症状まで実にさまざまな症状が現れるんですよ。それでピルを飲むとですね。ホルモン分泌を抑えれるのでその症状がすこし緩和されるんです。ピルは避妊用と思われがちですが、ホルモンをすこし減らすのを手伝ってくれるお薬なんですよ。」
「なるほど。」
新しいことばかり言われる私には、なるほど以外のことばが出てこなかった。とりあえずうなずいた。そのあとも丁寧に先生は説明してくれた。
「とりあえず、今日は子宮がん検査しましょうか。」
わたしは別室に案内され、ショーツまでのお履き物をすべてお脱ぎになってからこの椅子に深く座ってくださいと言われた。とりあえず、どきどきした。
「ウィーン。」
(おおおおおおおおおおおおい。自動で動くというか、またを広げてる・・その機械すごいというか、恥ずかしい・・・・)
男性の方はご経験がないと思うので理解しがたいと思うが、頑張って説明しようと思う
(写真引用:https://woman.mynavi.jp/article/160722-34/)
カーテンで囲まれたわたしのいる部屋にあった椅子が自動でうごき、下半身だけかカーテンの外に存在する。みたいな感じだ。それも自動でまたを開いたまま。
そうびっくりしている間にすぐ検査は終わった。すごく刺激的な体験だった。そのあとなんだか一人恥ずかしくてお会計をしてすぐお家に帰ったのだけれど、その間ずーっと緊張してた。
PMSっていう病気を男性で知っている人はほとんどいないんじゃないか。ましてや、大学生の中ではどのくらいしっているんだろう
私は20歳になって、産婦人科に行くまでなにも知らなかった。確かに生理はもともと重い方だと思っていたし、市販薬をかったり、体を温めたり無理をしないように努力して対策していた。
でもそれではどうにもならない世界もある。それも女性のほとんどは苦しんでいる。それが少しひどいのは自分の個性。私がそう理解できるようになったのは20歳の冬。月経と向き合ってから5年のことだった。
おんなの私でさえ、月経が来てからPMSを知るのに5年もかかってしまった。ましてや男性はどのくらい知っているのだろうか・・・この疑問が上がってから私はとりあえず私の周りの男性の友人10人(20~30歳)に聞いてみた。すると一人だけ奇跡的に知っていた。10人に1人。彼の元カノが生理が重く苦しんでいたのだという。
男性には男性の性的な悩みは確かにあるんだろう。それを私が理解してないのと反対に男性も女性のことを理解しきっていない。そもそも理解する機会がない。でも日常的に苦しいと思っている女性は世のなかにたくさんいる。でも日本では生理関係のことを話してはいけない空気さえも感じる。なんと辛い現実なのだろうか。
大学に行きたくない。そんな女の子が私の周りにいる。その子の状況をうまく知らないままその子のことをただよくお休みする子というばかりだと偏見を持っていた。結局その子は重度のPMS。わたしと同じ病気なはずなのに出てる症状が違うから私はその子の視点で考えてあげられなかった。そういった対人関係の間の亀裂をPMSによって起こされたくない。その子は私とちがう。だからこそその子の視点でなにがストレスなのか考えなければとPMSを通してまなんだ。
生理がひどい人に試してほしい市販薬。>>できれば病院に行ってほしいけどそこまでではないと感じている人へ。少しでもよくなることを祈ります。
生理痛には、痛み止めで補っています。
生理用カレンダーはアプリはこれを使っています。
ほんとうは学校で教えてほしかった。産婦人科に行くのは抵抗感しかなかった
わたしは大学生になってから都内で一人暮らしをしている。だからちゃんと病院に行くまでに近くに相談できる人もいなかった。
こういう話をパートナーに打ち明けるのには少しばかり勇気がいるし、男性に理解があるものでもない。だからこそそうわかる前の中学校の時に教えてほしかった。そういうときは気軽に病院に行っていいと。産婦人科は妊婦さんだけのものじゃないと。そう知っておきたかった。
体調がわるい=産婦人科と考えれる人はそんなにいないのではないのだろうか。周りに身近にいなくてもこういう記事とかで少しでも理解が広がれば救われる人はいるのではないのだろうか。
わたしの場合。産婦人科に行くまでにだいぶ時間が経ってしまっていた。それは誰のせいでもないし、しょうがないこと。でもこれからも自分の体と向き合っていかなければならない。自分を守れるのはいやせるのは自分だけなのだ。確かに生きづらい場所はたくさんある。認めたくない部分はたくさんある、そんなものからただ眼を向けないじんせいより、きっとその勇気を振り絞れる人生のほうがきっといい。できればそれがしやすいようにお手伝いをしてくれるのが学校という教育機関だったらよかったなと、今は思う。
すこしでもこの記事で理解が広まりますように。
P.S.
最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。わたしの知っている情報をもとにこのnoteを書かせていただきました。
もしよければ、コメントとかにこの話を読んでどう思ったか、どう感じたかを教えていただけるとうれしいです。
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