写真として不完全な物の方が、より記憶に残ったりする
カメラにフイルムを入れるとき、
ベロを引き出した段階でひかりに触れてしまうところがある
半感光で撮るので、尻切れトンボの現像があがる
写真としての本分を果たさないコマだが、
インスタ上では#firstoftheroll とか #1stoftherool とかタグが付いたりする
画像が欠けることは解っているから、カラ撮りでも良いのだけれど
何だかもったいなくて構えてシャッターを切ってしまう。
不思議なことに
映っていない部分や写真として成立していないコマのほうが記憶を集積することもある。
「あの旅行のまえの暑い日だった」
「あの埠頭の脇で装填したんだ」
その時の一挙手一投足、どんな季節で何をしていたか、その時どんな気持ちだったか。
記憶が呼び起こされる。
欠けているところに 儚さとか 得も言われぬ渇望とか
刹那的すぎて辛くなる瞬間が詰まってるときがある
あれ、これって写真の本分かもな、と思います
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