趣味ランナーの走り始め
【文字数:約1,000文字】
今日から仕事始めという方も多いかと存じます。
かくいう私は明日からで、年末年始の夢心地な日々から目を覚ますべく、習慣にしているランニングをしてきました。
だいたい週1くらいのペースで走っており、おぼろげな記憶で10年くらい続けていると思います。
写真は数年前から使い始めたasicsのGEL-CUMULUSというシューズで、ウェアに合わせてイエローを選択。中敷きもスタッフの方と相談して、走りやすいものを別に用意してもらいました。
関東では例年1月の2日と3日で箱根駅伝があり、その影響も少なからずあってランニングを始めた気がします。
ですが前にランニングをしていると話した際に、
「いったい何が楽しいのか?」
と首を傾げられたことがあります。
複数人でチームを組んで行うサッカーなどと比べれば、たしかに黙々と走っている姿は、何かの修行でもしているように見えるのでしょう。
季節に応じた気温や風、匂いを感じながら、視界に映る風景が常に変わっていくのは楽しいと思うのですけれど、あえて強調するものでもありません。
とはいえ私の場合、およそ6kmを30分かけてゆっくり走るため、時速に直すと12km/hがせいぜいです。
先の駅伝において選手たちは1kmを3分くらいで走ります。時速にすると20km/hくらいなので、ほぼ倍速に近いですね。
実際に沿道で彼らの走りを見たことがありますけれど、本当に一瞬で通り過ぎてしまいます。その速さを1つの区間となる20kmに渡って維持するとなれば、出場するだけでも偉業と言えるでしょう。
とくに個人的なハイライトは2日の往路、3区から4区の平塚中継所において、ある選手がタスキを渡した直後に吐いてしまったことです。
同じ状況で路上に倒れ込む選手は数多く見てきましたけれど、走り終えるまで耐え切った彼らの精神力には驚かされるばかりです。
かつての大会では、不調から監督の判断で途中棄権になった選手もいました。また、最後の復路10区に踏切があった頃は線路に足を取られて痛め、やはり途中棄権になるという悲劇も起こっています。
近年は全大学が完走しているように思いますが、98回に渡る歴史の中では、そうした出来事もあったのです。
私のような大会参加を目指していない趣味ランナーでも、往復200kmを走り抜けた彼らの追体験ができるわけですから、これからも走り続けていきたいと思ったのでありました。