【勉強が続かない人へ】働きながら毎日3時間の勉強を継続する方法
2年前、Progritという英語学習を習慣化するためのコーチングを提供する企業が株式上場を果たした。
私にとって、これは衝撃的な出来事だった。
勉強ではなく勉強習慣と勉強のやり方を教えるサービスを提供する企業が日本を代表する企業の一つになったのだ。
ただ、これは時代の本質を捉えているとも感じた。
なぜなら、2024年現在、勉強教材となるリソースはインターネット上で無料で手に入るようになった。Youtubeでプログラミング講座を無料で提供するエンジニアもいれば、Googleで検索すれば必要な情報は技術記事という形で見つかる。
勉強教材の価値は0になりつつあるのだ。
学習教材よりも重要な学習習慣と学習法
そんな優良教材が無料で手に入るようになった現代で、一番重要なことは継続的な学習習慣と正しい学習法だ。
たとえ、どれだけ優良な情報が無料で手に入るようになったとしても学習習慣自体が身についていなければ、それらを学ぶことはできない。
また、教材が無料で手に入るようになってしまったがゆえに、大量の選択肢ができてしまった。その大量の選択肢から正しい学習教材を選び出すことが非常に重要になっている。
わかりやすく極端な例で説明すると、英和辞書は世界トップクラスの優良教材だ。精度の高い情報が掲載されていて、ほぼ全ての英単語が掲載されている。もちろん、辞書サイトを使えば無料で利用できる。英和辞書という世界トップクラスの優良教材が無料で利用できるのだ。
しかし、それを中心に英語学習をしても英語が話せるようになることはないだろう。覚えては忘れるつらい作業をくり返すだけの勉強法になってしまう。
学習習慣
このように学習習慣と正しい学習法は非常に価値のあるものだ。
これらを身につけてしまえば、エンジニアとして成功する可能性は飛躍的に向上する。
この記事では、そんなエンジニアにとって最重要な学習法について解説する。
私の学習量
まずは、私の学習量を紹介する。(学習習慣を紹介するエンジニアの学習量が少ないと話にならない)
英会話 1.5時間
プログラミング 1.5時間
個人アプリ開発
技術書・技術記事執筆
技術書読書
ネットで勉強(Githubや技術ブログを見ながら、実際に手を動かしてみる)
このように、平日は毎日3時間は学習に費やしている。
少ないとみるか多いとみるかは読者の判断に委ねるが、個人的には非常に良い勉強習慣が身についていると思っている。
フルタイムエンジニアとして毎日8時間勤務を続けつつ、3時間の勉強を継続する現在のスタイルに辿り着くまでに数年の時間を要した。
読者の方にはそんな遠回りをせずに、今日からでもこのような勉強習慣を身に付けてほしい。
学習習慣を身につけるコツ
それでは、本題の社会人として働きながら学習を継続するコツを紹介する。
学びと遊びを融合する
学習習慣を身に付けたいなら、まずは学習という事柄に対する考え方を変える必要がある。
勉強 = つらいこと
そう思う読者も多いだろう。そして、毎日3時間以上学習している人たちに対して、「なんて意志の強い人たちなんだ」と感じることも多いだろう。
断言しておくが、それは間違っている。
なぜなら、長時間学習を続けられる人たちは学習という過程を楽しんでいるからだ。
私も社会人として働きながら学習習慣を継続しているが、学習自体が楽しい。正しく言うと、学習を楽しくする努力をしている。
例えば、毎日1時間以上の英会話を続けているが、私にとって、それは学習ではなく友人との雑談だ。
英会話の授業でよくあるようなテキストを使った英語学習は行わない。最近の出来事のシェアや面白かったことのシェアなど友人と電話をする感覚で雑談を楽しんでいる。
その雑談を1年間繰り返した結果、英語ミーティングでもなんとかついていけるようになった。
`英語で仕事ができるようになる`という多くの日本人が目標とするような成果を、遊んでいるだけで達成できたのだから、この習慣をやめられるはずがない。
「英語を話せるようになるぞ!」と奮起して学習を始めても、実際に話せるようになるまで勉強が続く人は1%ぐらいだろう。
彼らはモチベーションが高いからこそ、机の上で英語テキストを開くようなつらい学習をしてしまう。それが問題なのだ。
学習を習慣化したいのならば、まずは楽しくすることを念頭に学習習慣を作ってほしい。
プログラミング・英語・マーケティング、学ぶ対象がなんであれ、楽しくない学習が習慣になるはずがない。
成果に結びつきやすい事柄のみ学ぶ
学習する対象の選び方も非常に重要だ。
学習対象の選び方を間違えてしまうと学習習慣が身につかないどころか、逆効果の結果になってしまう。
「これだけ多くの時間を学習に費やしているにも関わらず、エンジニアとしてのスキルが上がらない。その結果、良い転職もできなし、昇進もできないし、年収も上がらない。」
という失敗経験のみが残ってしまうのだ。
これは非常に危険だ。このような状態になってしまうなら、まだ勉強をしない方がいい。
なぜなら、勉強をしたにも関わらず成果に結びつかないという経験をしてしまうと勉強自体を諦めてしまうからだ。結果としてエンジニアというキャリアを諦めてしまう。
それは非常に悲しいことだし、世の中としても勉強熱意が高いエンジニアを失うという損失を被ってしまう。そのため、成果が伴う勉強のみを行うべきだ。
成果が伴う勉強とは?
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