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【読書メモ】山口周 『人生の経営戦略』08
読んだ本
読書マインドマップ
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読書メモ
第2章 長期計画について
02 ライフ・サイクル・カーブ 超長期の「プロジェクトロジック」を持つ
マーケティングのライフ・サイクル・カーブを、人生の戦略の適用する
→それぞれのステージで、求められる思考・行動様式は変わってくる人生には「春夏秋冬」がある
自分自身の人生を「ライフ・サイクル・カーブ」に当てはめる
人生の春(~20代):試す(導入期)
→次のステージで追求すべき方向性やテーマを決める人生の夏(30~40代):築く(成長期)
→「ここ」と決めた領域に自分の資源(時間や労力)を集中させる
→人的資本と社会資本を築く(人生の秋・冬以降の土台をつくる)人生の秋(50~60代):拡げる(成熟期)
→(人生の秋に築いた)人的資本・社会資本を、本業以外のさまざまな領域に仕事のポートフォリオを拡げる人生の冬(70代~):与える(衰退期)
→後進にアドバイスを与え、活躍の機会を与え、成長につながるフィードバックを与える
感想
マーケティングのPLC(プロダクト・ライフ・サイクル)と季節を結びつけるものは、神田昌典にさんの「春夏秋冬理論」がありますが、ライフ・サイクル・カーブは、それとはまったく異なるものです。
20代の頃に追求すべきテーマや方向性を決める、とありますが、自分の経験では、確かにこの時期にテーマや方向性が決めることはできましたが、自分の実力不足もあって、変更を余儀なくされました。そのことから考えると、ライフ・サイクル・カーブにおける人生のステージは、一直線に進んでいくものではなく、行きつ戻りつしながら、最終的に、冬の時期に到達するものだと考えられます。
自分が築いた人的資本・社会資本を、本業以外に拡げていく、というのは、終身雇用制度がある企業に務めている人には驚くようなことかもしれませんが、会社や事業の寿命が、個人の寿命よりも短くなっていることを考慮すると、これもあながち荒唐無稽なことともいえません。
冬の時期は、ある意味、「手放す」時期なのかもしれません。自分の力を手放して、後世に伝えていく、そんな時期であると思います。
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