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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』17

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読書メモ

PartII 背景 4なぜ測定基準がこれほど人気になったのか

  • コスト病

    • 医療と教育における説明責任のもうひとつの原動力
      これらのサービスの相対的なコストがほとんどの消費財にかかるコストに比べて高くなったこと

    • コスト病(ウィリアム・ボーモルとウィリアム・ボーウェンが初めて提唱)

      • 医療や教育など、同等の人的サービスのコストが、高止まりし、どんどん突出していき、大衆の不満の的になった

      • この分野におけるインプットとアウトプットを測定することが難しいこと、生産性を測定するのも難しいことは無視された

感想

起こった結果に対して、自分の納得できる原因を探さないと気がすまないのが人間なのかもしれません。高止まりしてしまった原因をなんとか突き止めないと、我慢できない気持ちになってしまったのだと思います。

医療も教育も定性的な要素が多いので、定量的な測定には適していないように思います。医療の「真のアウトカム」「代用アウトカム」も、測定の要求のために作られた苦肉の策のようにも考えられます。

教育とて、テストの点数や(日本での)偏差値は、教育の一部を数値化したに過ぎないのですが、あたかもすべてであるかのように考えられてしまっています。

測定(測定基準)が導入された当初は、測定できるのはものごとの一部であるという認識があったのかもしれませんが、時間が経つにつれ、数値化のわかりやすさもあり、だんだんとその認識が失われてしまうのではないかと思います。


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