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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』38

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読書メモ

PartIII あらゆるもののご測定? ケーススタディ 8学校

  • 格差解消への取り組みの代償

    • K-12教育の恩恵を完全に測定することはできない
      非認知的特性を測ることはできない

    • 測定基準を使って学校を格差解消のために使う代償は、金銭的なものだけではない
      →測定される教科以外を教えることがおろそかになる

    • 学力格差の測定を重視し、格差を解消しなければならないというプレッシャーが引き起こす問題は他にもある
      →教師や学校の能力を超える実績を出さねばならないプレッシャー(責任は負わされるが、格差解消を実現する権力も能力もない)

感想

測定で非認知的特性を測るのはほぼできないと思いますが、こういった要素が注目されるようになると、また、測定の対象にするような要求が生まれてくるのではないかと思います。

学校で行われる教育は他の人からは見えにくく、また、きちんと見ている時間もないので、数値化に頼らざるを得ない部分は出てくると思います。

また、測定が重視される理由の一つは、専門職に対する不信感であったと思います。学校は目の行き届かない面もあり、そのことから生じる不信感が、測定に走らせている部分もあるのではないかと思います。

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