【読書メモ】丸山俊一『働く悩みは「経済学」で答えが見つかる』12
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第2章 アダム・スミス先生と社会善のユウウツ ― 倫理と経済編
パーパスとともに「社会課題の解決」をアピールしてくる会社があるが…
"社会の利益"は"聞こえのよいスローガン"になっていることも多いのではないか
真に徳を目的とする人と、徳を手段とする人の間には、大きな違いがある
→多くの凡庸な人は、財を求める過程で、ある程度有徳となる考えた企業理念が"背負えないパーパス"になっていないか?
"背負えるパーパスとは何か?"
→リーズン・トゥ・ビリーブ(信じるに足る理由)そもそも"社会善"とは何か?
→公共の利益ではないか?
→公共の利益に、社会全員の人が納得することは難しいのではないか?
→原理的に突き詰めると、すべての存在が合意する公共の利益などないのではないか
"社会善"とは、いろいろな"単位"(国家、市区町村、家族など)で考えられるのではないか
"最大多数の最大幸福"(ジェレミー・ベンサム)
思想が生まれた背景(=産業革命時代)
手工業から工場への生産主体へと転換
都市に済む労働者が激増
功利主義:行為の正しさ、道徳性を、その行為が幸福をもたらすことに役立つかどうかで判断しようとして結果生まれた考え方
功利性の原理:幸福・快楽を増幅させるもの、または、不幸・苦痛を減少させるものは、善
社会全体の善とは、感情量の問題・幸福量の問題として、快・善と感じられる人の多いこと
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