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【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』41
読んだ本
読書マインドマップ
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読書メモ
第8章 流されるな、哲学を持て
もっと「自分」を語ろう
日本人はまっさらな土壌で自分を定義する能力に乏しい
→そのシャイな性格で、国際社会で損をしている自分がない=個性がない=魅力がない
「悪ガキ的リーダー」は、自分を持ち、自分を語る
→個人として世界と対峙する
坂本龍一
坂本龍一と著者は高校でのクラスメートだった
秘密めいた親密さと圧倒的なオーラを感じさせた
自分は本当はフランス人なのに、何かの間違いで日本に生まれてしまったと、本気で考えているフシがあった
坂本龍一の美意識は芸術全体に広がっていた
文学:ボードレール『悪の華』からサン=テグジュペリ『星の王子さま』まで
映画:前衛映画(ジャン=リュック・ゴダールや寺山修司など)
『ラストエンペラー』の音楽でアカデミー賞をとった直後、著者は坂本龍一のマネージャーのまねごともやった
→そのときの様子が『SELDOM-ILLEGAL―時には、違法』というエッセイ集に書かれていた(「時には、違法」が、まさに悪ガキ)
感想
日本人はシャイな性格とはよく言われますが、自分の身を守っているところもあると思います。出る杭が打たれたり、周囲からの嫉妬で足を引っ張られたり、ということもありそうです。
坂本龍一氏のエピソードを読むと、音楽を生業にするといっても、音楽だけ勉強していては大成しないのだろうな、と思わせます。
その道で成功するには、自分の専門とすることだけに集中すれば良さそうなものだと思いますが、周辺の領域にまで視野を広げたほうが、創造的な仕事にはいい影響を与えるのだと思います。
昔、中国文学の先生が、「いまの学生は、杜甫だったら杜甫の勉強しかしない。李白や他の時代の詩人たちのことも勉強しないと良い研究はできないのに」ということを仰っていました。領域外に視野を広げることでわかることもあるのではないかと思います。そういう意味では、勉強に効率だけを求めるのはどうかな、という思いがします。
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![Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124372892/profile_faee130f9ab2e0097ad1dd991a2807dc.jpg?width=600&crop=1:1,smart)