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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』60

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読書メモ

第10章 企業でのエフェクチュエーションマネジメント

  • ちば起業家応援事業のチャレンジ ― 許容可能な損失と組織構造

    • 「新しい市場」のプロトタイプとして浮き彫りになった「地域クラウド交流会」は、大成功に終わった

    • 2015年4月に、千葉県から「平成27年度 ちば起業家応援事業」の募集が始まる
      →永岡さんは、この事業に応募するための企画を考えた

      • 「地域クラウド交流会」(手中の鳥)

      • 自分一人で完結できる(許容可能な損失)

      • (複数の組織でコンソーシアムを組んで応募するものだったので)パートナーも探す

    • 「クレイジーキルト」のおねだりは、エフェクチュエーションでは、Co-creative askという
      →Co-creative askにより、永岡さんは、サイボウズのやりたいことを、コンソーシアムの事業提案の具体的な運用方法に組み込む
      →新たな「手中の鳥」を獲得することに成功

    • 企業におけるエフェクチュエーションの活用

      • 「許容可能な損失」の範囲で、限りなく小さく早くプロトタイプを作成・実行する

      • その成果を見ながら、さらに大きな活動に展開する

感想

組織はリスクを取りたがらないことも十分考えられるので、「小さく試す」ことでリスクを抑えることが大切なのだと思います。クレイジーキルトの「おねだり」も、どうように、相手がリスクをどれだけとれるのかを想定しながら動くとよいのではないかと思います。

「手中の鳥」は、静的で変わらないものではなく、外部環境からのフィードバックにより、質的にも量的にも常に変化している動的なものであることがわかります。

やはり、どれくらい多くの人に声をかけられるのかが、事業の成否の分岐点であることが、この事例から読み取れました。人に頼る、頼むことをためらいがちですが、多くの人を巻き込むことで予想外の結果を得ることができる可能性が高いので、ためらわずに声をかけてみることが、最初の一歩であると思います。

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Tomoko Nakasaki(中崎 倫子)
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