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【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』62

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内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』目次マインドマップ

読書メモ

Part3「人間のクセ」を知る 12幻惑 数字や状況を冷静に読み取る

  • 過去の投資に惑わされる(サンクコスト)

    • すでに使ってしまった費用や時間にこだわってしまう

    • 営業マンA君の例

      • 駅まで行きたい:歩いてもバスに乗ってもいい

      • バス:時刻表では10分後に来る
        →A君は待つが予定の時間にバスが来ない

      • あと5分以内にバスが来ないと、電車の時間に間に合わないかもしれない

      • 今すぐ歩いて駅に向かえば間にあうかもしれない

    • A君が考えるべきは、バスを待つか歩いていくか

      • 「せっかく10分待ったのに、歩いてすぐにバスが来たらバカみたいだ」という気持ち

      • 10分待ったかどうかは、電車に間に合うかどうかには関係ない

    • すでに支払った費用などに意思決定が引っ張られてしまう

感想

「損をしたくない」「いままで自分がやってきたことが無駄なことだと思いたくない」という人間心理だと思います。自分でも心当たりがあるだけに、理屈を知っていたとしても、完全に回避するのは難しそうです。

意思決定することが自分だけ関わるのであったらまだ決断もできるでしょうが、他の人が絡んでくると、サンクコストだからといって、バッサリやめてしまうことも難しいのではないかと思います。

第二次世界大戦でも、「〇〇さんの息子の作戦だから」という変な理由で、筋の悪い作戦がやめられなかったという話も聞いたことがあります。

何はともあれ、合理性を著しく欠いた組織には破滅が待っている、ということになるとは思います。

ただ、人間は合理性だけでは判断しないことはいままで見てきたとおりで、どうやって周りに納得してもらうかが、カギになると思います。


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