【読書メモ】内田和成『ビジネススクール 意思決定入門』69
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Part4 人を動かす意思決定 14指揮 リーダーの混乱は危機を招く
『八甲田山 死の彷徨』
ビジネススクールの学生から出た意見①
指揮権を手放してしまった
神田大尉を山田少佐を尊敬していた
→「指揮権は私にある」というのは、自分を引き立ててくれた上司に向かって「お前どけ」というような難しさがある
山田少佐はロジカルでない
目標を達成しなければと精神論に偏り、軍医や神田大尉の意見を聞き入れなかった
結果を出さなければいけないと、死者が出ることを承知で判断していた
→軍隊という組織の特殊性(実戦と同じくらいの緊張感で演習しておかないと本番で多くの死者が出るため、訓練での多少死者が出ても仕方がないと考える)取りうる選択肢はどれか
全員が無事目的地に到着する
一部だけが目的地に到着する
全員で引き返す
途中で露営して一部が救助される
全滅する
人命第一なら①か③だが、日露戦争に備えて経験を積むことが目的ならば②か④がいい選択なのかもしれない
感想
結果を知っており、かつ、当事者でないからこそ言えることもたくさんあるのだな、という印象を持ちました。
コンサルタントは立ち位置が難しいとこの本でも書かれていましたが、当事者の気持ちをあまりにも想像できずに正論ばかり言うと、それはそれで、提案を受け入れてもらえないのかもしれません。
軍隊のように上意下達の組織だと、上官に意見をするのはかなりの勇気が要ることだったのではないでしょうか。
青森第5聯隊の行軍ルートを検証した動画があります。天候の急激な悪化という想定外の出来事と、その想定外の出来事に対する策を考えていなかったことが、大惨事を引き起こす結果となったと思います。
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