【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』30
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読書メモ
第2章 10のリサーチ技法②『情報をつくる編』
アンケート調査
ステップ④:調査票に落とし込む
ルール:自由回答に期待しすぎない
自由回答は極力やらない
消費者の負担が大きい
アンケート調査は定量的な傾向を把握することが主目的であるため
自由回答でしか聞けないと思っていても、回答パターンを想定することで選択式の設問にできる
ルール:「どちらでもない」や「普通」を避ける
顧客のサイコグラフィック属性を把握するとき
→顧客のセグメンテーションができなくなる(本来分類されるはずの消費者が「どちらでもない」と回答してしまうため)ある商品の購買意向を聞くとき
→実際の購買意向を調査するときは「どちらでもない」を入れる(「どちらでもない」は「買わない」を意味するため、「どちらでもない」がないと無理に「たぶん買う」を選んでしまったりするため)
ルール:マトリクス設問を多用しない
縦の項目が10あるマトリクス
→回答者にとっては、実質的に10設問に答えたことと同様の負担になる
ルール:明確な仮説がない限り、複数回答形式は避ける
「本当に何を望んでいるのか」がわかりにくくなる
設問数が増えて回答者の負荷が増える
アンケート費用がかさむ
テクニック:周囲の人に試しに回答してもらう
調査に関係ない人にお願いする
回答者が設問を勘違いしていることに気づかないケース
→何人かに回答してもらい、想定していた回答傾向と明らかにズレていないか、をチェックする
感想
何でもそうですが、自分が書いたもの・作ったものを他の人にフィードバックしてもらうことは大切だと思います。
つくった側は思い入れがあるので、どうしても回答者の負担を軽く見がちです。自分ではそのつもりがないとしても、設問が分かりづらかったり、選択肢が選択しにくかったり、設問数が多かったりして、自分の思いが先行してしまいがちになってしまいます。自分の思い込みは、自分では気づかないものです。
『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版)』にはないのですが、スクリーニングとは別に、設問と選択肢をブラッシュアップするという観点から、予備調査を行うのもいいかもしれません。
ジャストシステムのFastaskだと、リサーチャーが調査のロジックを見てくれるので、こういったサービスを利用するのも一つの手であると思います。