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【読書メモ】山口周 『人生の経営戦略』05
読んだ本
読書マインドマップ
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読書メモ
第1章 目標設定について
01 パーパス 人生というゲームの「基本原理」を押さえる
時間資本を別の資本に変えるゲーム
スタートポイント:時間資本
→「スジの良い学習」「スジの良い仕事」に投下すると、時間資本は、人体資本(知識・経験・スキルなど)に転換されるスジの良い仕事に投下すれば、その時間資本は高い効率で人的資本に転換される
社会資本は人的資本によって増える
人的資本が高い水準のアウトプットやパフォーマンスを生み出す
→社会資本(信用や評判、ネットワーク)を生み出す異業種交流会も、人的資本に裏打ちされた実績によって初めて構築されるもの
社会資本が金融資本を生み出す
金融資本を生み出すのは、信用・評判・ネットワークといった社会資本(人的資本は金融資本にはつながっていない)
人的資本は、間接的にしか影響しない(人的資本は外から見えないため)
資本には2種類ある
仕事をする上で役に立つ資本
→いわゆるスキル(財務、会計、マーケティングなど)人生を豊かにしてくれる資本
→楽器、スポーツ、芸術、趣味など仕事をする上で役に立つ資本は、間接的にしかウェルビーイングの実現に関与していないことに注意する
→でないと、「仕事をする上で役に立つ資本」の構築のみに時間資本を投下してしまう致命的なミスを犯す恐れがある
感想
「仕事をする上で役に立つ資本」の構築のみに時間資本を投下してしまうミスをしてしまうのかというと、その原因は金融資本だけではなく、社会資本の一部である「社会的地位」「名誉」などにも関係しそうな気がします。
仕事によって何が得られるかといえば、金融資本ももちろんそうですが、人間関係に影響を及ぼす力(≒権力)もあると思います。現在の場合、他人に認められたい、一目置かれたいという承認欲求に時間資本を投下してしまっている例がそこかしこにあるのではないかと思います。
人的資本の構築後、仕事中心に社会資本を構築してしまうのは、承認欲求の誘惑もあるように思われます。仕事は、その人物の社会的地位、仕事の能力などをわかりやすい形で表現してしまうので、本人も気づかぬうちに、この轍に捕まってしまうのかもしれません。
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