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【読書メモ】吉田満梨, 中村龍太 『エフェクチュエーション』24
読んだ本
読書マインドマップ
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読書メモ
第4章 レモネードの原則
出口のなかった技術が世界的なイノベーションになる
振動ジャイロセンサー(レモンがレモネードに変換された事例の一つ)
振動ジャイロセンサーの改良発明に成功したときには、当初出口として想定されていたカーナビの市場全体が十分膨らまないと会社が判断し、事業撤退を決めてしまう
ビデオカメラで景色を撮影していた友人は手振れに悩んだ
→撮影デバイス用の「手振れ補正」用技術として、ジャイロセンサーは新しい出口を見つけた
偶然を活用する4つのステップ
予期せぬ事態に気づく
同じ現実に対する見方を変える(リフレーミング)
予期せぬ事態をきっかけに「手持ちの手段(資源)」を拡張する
拡張した手持ちの手段(資源)を活用して新たに「何ができるか」を発想する
感想
「レモネードの原則」を日本語のことわざ風にいうと、「災い転じて福となす」なのでしょう。
4つのステップの中では、「リフレーミング」が最難関だと思いました。ある目標に向かっているとそれしか見えなくなってしまいますし、そもそもに、「これはこういうものだ」という無意識の先入観があると、そこから動けなくなってしまう側面があると思います。
ジャイロセンサーの例もあるように、外の世界にいったん出ることが、リフレーミングには有効なのかもしれません。仕事場から離れると、目標がなくなり、かえってものをよく見る余裕が出てくるからなのではないかと思います。
席替えをすると新しいアイデアが出る、と聞いたことがありますが、こういった作用があるからではないかと思います。
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