昨日も今日も同じあなたでいられるのはなぜ?
情報は不変である
毎日僕らの体は新陳代謝を繰り返す。
古くなった細胞は、目に見える「肌」となって現れて、垢となって死んでいく。新しい細胞が毎日作られ続け、明らかに寝る前と後では違う組成となる。
なのになぜ、昨日も今日も僕は「国武凜」でいられるのだろうか?
なぜ、昨日も今日もあなたはあなたでいられるのだろうか?
それは、「情報」が秩序を保っているからである。
細胞がどんどん生まれ変わっても、「過去の記憶」や「遺伝子」などの情報が内部に存在しているため、昨日も今日も同じ人間でいられる。
まあ考えてみたらそりゃそうで、記憶が吹っ飛べば昨日と同じ人間ではいられなくなる。昨日何をしたのか、何を食べたのかはもちろん、自分はどんな名前で、両親は誰で、何語を話していてみたいなとこも忘れるのだから、秩序は保てない。
秩序を保つのは「情報」である。つまり情報は不変であるということだ。
毎日名前や苗字が変わってしまえばやる気が出ない。
毎日記憶がコロコロ変わってしまえばやるせない。
毎日コロコロ遺伝子情報が変わってしまえばたまったもんじゃない。
情報は不変であるからこそ、新陳代謝という体内変更が行われても一定の秩序をもたらせるわけだ。
そりゃそうだ、「万物流転」という言葉を残したヘラクレイトスに問いたい。
『「万物流転」という言葉は流転しているか?』と。
抽象化
コミュニティ運営をしてみると、ありとあらゆることが学びになる。そのひとつが、上記で説明した秩序を保つための「情報」という点。
コミュニティ運営という文脈で情報を語るのなら、それは言語や思想と換言できる。そこのコミュニティに特有の「言語(みんなが面白がっていること)」や「思想(大切にしている価値観)」がなければコミュニティは機能しなくなる。
コミュニティも、人間も、自然も、経済も、ただただ機能や用途によって個別のレッテルを貼っているだけで、抽象化すればどれも同じだ。つまり、計算機(コンピューター)がこれらを理解すればそれらは全て同じ「データ」として換算されるわけだ。
となると、我々が生きていく上で重要なスキルは「抽象化」だ。
天才はなぜあらゆる分野で結果を出せるのか。それは抽象化がうまいからだろう。
レオナルド・ダ・ビンチは「私の作品の真の価値を理解できるのは、数学者だけだ」といっている。
彼は美術と数学を同じデータとしてみていたのかもしれない...恐るべし
【追記】
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