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私ではない私、世界ではない世界が、この地上に今も在り続けている ~ 幻の光景を求めて5
私は2006年より photoshopを使って、複数の画像を切り貼り加工して構成するシュールなコラージュから、画像を加工変形して全く別のイメージへと変容させるフォトモンタージュまで、さまざまな合成加工作品を制作してきました。その数、習作も含めて300以上になります。
今回、紹介するのは、シュールなコラージュ作品で、3枚の元画像を使い、境目をちょっと歪曲させてボカシただけの作品です。
まず、その元画像のうち2枚:
![](https://assets.st-note.com/img/1690378018021-zXt2SgjyCw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1690378037781-I3w4IQPE0e.jpg?width=1200)
これら2枚は、ヨーロッパ旅行をした知人よりもらったデジタルカメラの jpeg 画像です。ともに、写真としても印象深く、私の創作欲を刺激するイメージ力がありました。もう1枚は自分が撮った噴水写真だったのですが、探せませんでした。
ところで私は、「写真家」でなく、「合成加工によって創り出される幻想空間が大好きな表現者」なので、結果、次のような作品となりました;
![](https://assets.st-note.com/img/1690378125274-QkxJCfApxd.jpg)
A world, which is not the world, is existing on the earth.
created by Rilusky 2015
このような作風になった、そもそもの理由は、「私的想念」が私の脳内にあったわけです・・・・
・・何か「ここではないどこか」に、きっと、パラレルワールドあるいはアナザーワールドのような、この世と似た様相でありながら、全く別の法則で動く世界がもう一つあるのでは、・・という「想念」が私の中で生じて、では、それをどう「イメージ化=具現化」するか、・・・そのひとつの具体例が、この作品なのです。
思えば、私は、今も昔も、そういう作品ばかりを創り続けてきたように思います、いま、この瞬間にも・・。
しかしながら、現状としては、「私的想念のイメージ化」だけで終わっているわけで、物理的にも身体的にも感覚的にも、そういう別世界に遭遇しているわけではまだない、ということだけは残念ながら明らかです。
だから、非力ながらもひたすら待望してるのです、飽きもせず「幻の光景を求めて」、密かに次のような言葉もつぶやきながら・・・。
私ではない私が
世界ではない世界が
この地上に あの空のどこかに
今も在り続けているのだろうか?
・・・私たちはともにいます
Me, who is not myself,
A world, which is not the world,
Are these still existing on the earth
or somewhere in the sky?
・・・we shall be together