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労働衛生コンサルタント試験対策

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2021年1月の記事一覧

労働災害防止計画って何?

労働災害防止計画って何?

こんにちは、りこ@産業医兼労働衛生コンサルタントです。
少しずつスキが増えてくるのはとても嬉しいですね。アウトプットすることの喜びをひしひしと感じています。ありがとうございます!!

今日は労働災害防止計画についてです。
厚生労働省のホームページには、このような説明文が載っていましたので引用します。引用元は、労働災害防止計画について です。

「労働災害防止計画」とは、労働災害を減少させるために国

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令和元年の労働衛生の現況(最新版)

令和元年の労働衛生の現況(最新版)

こんにちは、りこ@産業医兼労働衛生コンサルタントです。
習慣化の難しさを痛感しております・・・
今日は労働衛生の現況について、解説します。最新のデータやある程度の数値を把握しておきましょう。面接の際に聞かれた時に答えられる準備をしておくことをお勧めいたします。それぞれの項目で重要な数値を書いていきます。あまり解説文はありませんが、重要な数値なので覚えながら読んでいただけると嬉しいです。

労働災害

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過重労働による健康障害について

過重労働による健康障害について

こんにちは、りこ@産業医兼労働衛生コンサルタントです。
今回は、過重労働による健康障害についてです。

過重労働による健康障害防止のための総合対策 平成28年4月1日
長時間にわたる過重な労働は、疲労の蓄積をもたらす最も重要な要因と考えられ、さらには、脳・心臓疾患の発症との関連性が強いという医学的知見が得られている。働くことにより労働者が健康を損なうようなことはあってはならないものであり、この医学

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令和2年高齢化率28.4%の衝撃

令和2年高齢化率28.4%の衝撃

こんにちは。りこ@産業医兼労働衛生コンサルタントです。

前回勤務間インターバル制度について書きました。今回はそもそも勤務間インターバル制度の普及が必要となった背景について、試験対策も含めて書いて行きたいと思います。

働き方改革の背景に生産年齢人口(15〜64歳)の減少があります。

内閣府 令和2年版高齢社会白書 の中の「高齢化の状況」から文章と図を引用して以下に掲載します。

第1節 高齢化

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勤務間インターバルって何?

勤務間インターバルって何?

こんにちは。りこ@産業医兼労働衛生コンサルタントです。

今日は、勤務間インターバルについてです。この制度についてご存知でしょうか?

勤務間インターバルとは、1日の勤務終了後、翌日の出社までの間に、一定時間以上の休息時間(インターバル)を確保する仕組みのことです。しかしながら制度導入の企業割合は4.2%(「令和2年就労条件総合調査」厚生労働省)と平成31年調査3.7%よりは上昇していますが、まだ

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時間外労働に上限があります

時間外労働に上限があります

こんにちは。りこ@産業医兼労働衛生コンサルタントです。
毎日投稿するって決めていたのに、昨日は投稿できませんでした・・・

気を取り直して、今日のテーマは「時間外労働の上限規制について」です。厚生労働省 時間外労働の上限規制 わかりやすい解説 に詳しくは載っていますが、ポイントは以下のとおりです。

まずは法定労働時間の確認です。

○労働基準法に定められている法定労働時間は、1日8時間・1週40

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長時間労働者の面接について

長時間労働者の面接について

今回の記事は、前回のnoteにも引用した厚生労働省 改正労働安全衛生法のポイント にも記載されている長時間労働者の面接についてです。

長時間かどうかの判別のために労働時間を正確に把握する必要があります。その法律が以下の文章になります。

改正労働安全衛生法第66条の8の3
事業者は、第六十六条の八第一項又は前条第一項の規定による面接指導を実施するため、厚生労働省令で定める方法により、労働者(次条

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産業医・産業保健機能の強化

産業医・産業保健機能の強化

平成31年(2019年)4月1日働き方改革関連法の成立に伴い、改正労働安全衛生法が施行されました。

詳しくは厚生労働省 改正労働安全衛生法のポイント スライドをご参照ください。ここでは「事業者の義務」と「産業医の義務」に分けて解説します。

まずは、事業者の義務です。

次に、産業医の義務です。

事業者の義務はとても多いです・・・

要するに、産業医が労働者の健康管理等を適切に行うために必要な

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産業医の選任は必要でしょうか?

産業医の選任は必要でしょうか?

今日は、産業医の選任について、です。

ポイントは、常時50人以上の労働者を使用する事業場は、産業医を選任する義務がある、ということです。

その労働者の人数によって以下のように変わります。

ただし、事業場や法人の代表者を産業医に選任してはいけません。

詳しくは、労働衛生のしおり令和2年度 中央労働災害防止協会 の203ページに載っていますので読んでください。

上記の表を覚えておきましょう。

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おすすめの本を教えます

おすすめの本を教えます

私が実際に試験勉強に使った本を紹介します。

①産業医のための労働衛生コンサルタント口述試験対策マニュアル: 一発合格するための秘訣 Kindle版
村上文春 (著) 

②ここがポイント!2018年 労働衛生コンサルタント口述試験対策 Kindle版
村上文春 (著)

この2冊はkindle unlimitedで見ることができます。よくまとまっていて、質問と答えもわかりやすく、非常に参考になり

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労働衛生コンサルタントとは?

労働衛生コンサルタントとは?

労働衛生コンサルタントとは、そもそもどんな資格なのでしょうか。

①昭和47年に労働安全衛生法に基づいて創設された。

労働安全衛生法第81条2項 労働衛生コンサルタントは、労働衛生コンサルタントの名称を用いて、他人の求めに応じて報酬を得て、労働者の衛生の水準向上を図るため、事業場の衛生についての診断及びこれに基づく指導を行うことを業とする。

②労働衛生コンサルタント試験に合格し、厚生労働省に備

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