ドラマ『厨房のありす』とASDの多様性を語る。
まだお喋りはほんの少しな3才息子と11ヶ月の娘を子育て中のリケジョママのページにお越しいただき、ありがとうございます😊
-coming home-
大人も子どもも、自分に還る。
ありのままの自分でいられる。
no+eを通じて
そのヒントを発信できたらと思っています。
ASDの女性が主人公のドラマ『厨房のありす』が始まってすぐに書いた感想👇
この記事で私は「ASDの描写に違和感がある」
と書かせて頂きました。
当時はその違和感の理由を”誇張”と表現しましたが、
新たな知識を得たことによって、
誇張ではなかったかも、と思うようになりました。
その知識とはASDには3つのタイプがあるということ。
アリスは多分、②の積極奇異型の”奇異”をメインに
描かれているのではないかと思うのです。
そして、私や私の周りにいるASDの人は、
アリスとは違うタイプ。
同じASDと言っても、
このタイプが違うとかなりイメージが異なるのです。
これがドラマ『厨房のありす』に違和感を持った
本当の正体だと思います。
ASDと一口に言っても、タイプが違うとここまで違う。
「ASDの中にも色んな人がいるんだよ」
ということをお伝えしたくて、
ASDの中の多様性の世界をご紹介させていただきます。
3つの型それぞれの特徴
まずは、ASDの中にある3つの型の特徴をご紹介します。
①孤立型
読んで字の如く、「孤立」を好むタイプです。
人との関わりを避け、「1人が大好き〜🌟」なタイプ。
自閉症というと、このタイプを連想する方が多いのではないでしょうか。
②積極奇異型
私の中では社交的ASDと呼んでいます。
つまり、人に積極的に話しかけに行くタイプ。
とってもお喋りで明るく、人と関わりたい
と思っている人が多いです。
ただ、相手の反応をお構いなしに、
ベラベラベラベラ饒舌に喋ってしまうことも。
(後から自分で気づいて、反省するのあるある)
アリスも接客時に科学のこととなると、
饒舌になっていますよね。
また、奇異な部分もあり、
アリスの場合、「全ての電信柱にタッチしないと進めない」みたいな部分が”奇異”と言われる所以です。
私の所感では、このタイプの中でも
”積極”が強い人(社交型)と、
”奇異”が強い人と、
2つに分けられると勝手に思っています。
③受動型
読んで字のごとく、人との関わりが受け身なタイプ。
自分からコミュニケーションを取るのは苦手ですが、人との関わりを拒否しているわけではありません。
人に従順な分、自己主張が苦手で断ることができない、などの困りごとを抱えやすいタイプです。
ASDの中の他のタイプ
この主な3つの他に、どんな場面でも大袈裟で丁寧なコミュニケーションを図る大仰型ASDと、
肩書きなどにこだわり、他者を見下すタイプの尊大型もあると言われていますが・・
今回は、ASDの中にも「色んな人がいるんだよ!」ということを伝えたい記事なので割愛します。
さらに他の発達障がいとの併発も
また、ASDの人が単発でASDだけの特性を持っていることはかなり稀だと言われています。
特にADHDとの併発は50〜60%と言われていて、
一口に発達障がいと言っても
☑︎ASDの受動型 × ADHDの"ASD強め" とか、
☑︎ASDの積極奇異型の中の積極性強め×ADHDの"ADHD強め" とか、
組み合わせは本当に無限です。
つまり”発達障がい”と言っても、その中身には巨大な多様性が広がっているのです。
特性を持っていても分からないレベルの人も
さらにややこしいのが、特性を持っていても、
大人になるに連れて特性が目立ちにくくなります。
だからこそ、
アリスのように大人なのにASDの特徴丸出し・・
なのは、当事者から見ると違和感だらけ。
これは、特性がなくなるではなく、
当事者が失敗と成長を繰り返していった結果です。
よく「人の気持ちが分からない」と揶揄されるASDですが、流石に自分の言動で、
なんだか相手が嫌がっているぞ・・まずいぞ・・。
と分かっているのです。
だからこそ、定型発達の人がすんなりできることを、
当事者はものすごく神経を使って、
さもASDではありません!みたいに擬態してやるので、
不自然さが残ったり、大したことをやっていなのに、
本人はものすごく疲れる・・
なんてことが起こり得ます。
ASD≠アリスみたいな人
つまり、何が言いたいかというと、
あなたが、今後ASDの人にリアルに会った時に、
「あ〜、アリスみたいな人なのね」と単一的に思わないでほしいということです!
というか、今後ASDの人にリアルに会った・・
という前提事態がおかしい気もします。
ASDはそこら辺にうじゃうじゃいます。
あなたが会ったことがないとしたら、
多分気がついていないだけです。
発達障がいはその人を理解する手段に
もう一つ重要なこと。
ASDやADHDの特性を持っている人がいたとしても、
その人=発達障がいではありません。
その人を表す特徴の一つにASDやADHDがある
ということ。
「あの人はASDだからこう!」「この人はADHDだからこう!」と決めつけるのではなく、
「この人はどんな人なのかな〜?」と理解する時の手段として、
「もしかしてASDだからこういう特徴があるのかな?」という風にASDやADHDを使って頂けたら嬉しいなと思います。
発達障がいがあってもなくても、
このことは変わりません。
その人らしさを、その人の魅力を、
あなたが感じられる手助けになれば嬉しいです^^
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ありがとうございます。
どうぞよしなに。
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