
【読書おすすめ】魂でもいいから、そばにいて(奥野修司)
東日本大震災後に、遺族から丁寧に聞き取った実話集。
前書きで、このドキュメンタリーのきっかけとなった会話が再現されており心打たれました。
お迎え現象は、臨終に近づくにつれた生理現象で説明できるが
幽霊は正常な意識を持ちながら、
身体的にも異常がないのに発現する。それも宗教観など関係なしに。
おそらく、この社会が合理的で全て予測可能だと思っていたのに、
それが壊れた時に出てくるんじゃないか
愛する人をなくして後悔に苛まれながらも、不思議な現象に支えられる人のお話をたくさん読んで、私もじんわりと、父に守られていることを想いました。
その中でも特に、この言葉には惹かれました。
「それまで、仲のいい人たちがみんな空の上に行っちゃったから、死ぬのは怖くないと思っていたのに
あの光の柱のおかげで、自分が守られているなら、もっと生きてみようと思いました」