【商業出版する方法+357】なぜかいまだに信じられている商業出版にまつわる「闇の噂」。
元KADOKAWAのビジネス・実用書出版コンサルタント+編集者+プロデューサーの渡邉です。
なぜかいまだに信じられがちな商業出版の「闇な噂」がある。
1、出した本は本屋さんが責任を持って売ってくれる
2、商業本の大半は持ち込み企画でできている
3、自分で原稿が書けない場合専門ライターさんに丸投げすればいい感じで書いてくれる
・・・全部ウソです。
1については・・・
ビジネス・実用書の世界では、大物著者になるほどご自身で広報や販促の協力度やそれらに提供するお金や労力が高くなってきます(面白いことに)。
大物著者ほど「自分で売りまくる」行動に出る人が・・本当に多いです。
また何よりも本屋さんの数が減ってます。
そもそも自分の商品を売る「売り場」が少なくなっているのだから、本屋さん頼みに安易に考えないこと。
「どこでどう売るか」が、本の世界では20年前よりずっと課題になっているのです。
2についても「持ち込み企画」よりは「編集者が企画を立てて著者を独自に選定し、依頼する」形式の方が圧倒的です。
持ち込み;編集者企画の割合は・・・「3:7」といったところです。
持ち込み企画って、基本あんまり相手にされないので競争率は高くなりやすい。
その意味でも”本出したい”起業家・経営者においては出版社の対応が「塩」に感じやすい出来事が多いですよね。
(送った企画書に関するフィードバックがなかったり、訪問やアポなし営業訪問などは禁止!となるケースが多数だったり、企画へのダメ出しも半端なかったり・・・)
3も割にいらっしゃいます。
専門のブックライターになんか投げとけば勝手に原稿が出来上がるんじゃないか・・・感。
本の原稿が書けない、文章力に自信がない・・・
ブログやメルマガのような文章を書くわけではないので難しいし、本業との兼ね合いを考えるとライターさんを起用した方が効率いいのでは?と思う気持ちはわかりますが「丸投げ」はNG。
なぜか。
ライターさんのコンテンツではなく、
”あなたのコンテンツ”
だから。
ライター取材時におけるアウトプットは、全力で取り組んでもらう必要はあります。
うっすい内容になっては本としての商品価値もダダ下がり。
読者を裏切る。
編集者もGOを出さない。
著作権を保持して、本を出すのだから、コンテンツに対しての責任は著者が一手に引き受ける。
丸投げ発想はダメです。
また脳みそに汗をかいてこそ、読者に対する大きな貢献をもたらします。
著者がちょっとでも「苦労していい」のが本の世界。
ちょっと頑張ってもいい!のが商業本制作のお決まり事。
「大変だ〜」ってネガティブな声あげても大丈夫なのが、本づくり。
でもその苦労は圧倒的なリターンで、あなたの心身とビジネスを喜びで満たすはずです。
著者として、最後の最後まで緊張感を持って書籍制作は行いましょう。
Kindle出版やオンデマンドといった簡易出版との違いはそこ。
お手軽ではないから、重いリターンも引き寄せる。
苦労は報われやすいのが商業本の世界だったりもしますw。
以上、「闇な噂」ほどではないかもしれないけれど、いまだに勘違いしている人も割にいるので思い切ってアウトプットしてみました。
参考になれば幸いです。