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【商業出版する方法+392】toBの本って無い。全ては「toC」向けですってお話。〜幸せに成功する商業出版ロードマップ(23)

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版コンサルタント+編集者+ビジネスプロデューサーの渡邉理香です。
 
商業出版へのロードマップ。今回で23回目です。
過去記事は「マガジン」を作成しているので、下記も参考にしてください。

街の本屋さんでフツーに売られている本に「BtoB」向けって無いです。
商業本は基本「C(一般消費者)」向けに作られる商品です。

とまあ、、いきなりなんの話??とお思いかもしれませんが、過去に出版セミナーで講演させてもらったり出版相談やコンサルのセッションなどでお話していると

「B向けの本(云々)」

みたいな・・・質問や話題って割に出てくるのですよね。

こういう「B向けの本」みたいな言い方や発想をする人は、「法人取引」を生業にしている人に多いですね。

企業の研修講師だったり、法人(組織)相手になんらかのビジネスを行っていたり・・

ただ、ごめんなさいですが、私的に「B向け本って何??」って感じです。 

「ちょっと仰っている意味がわからないんですよ、そもそも」というイメージなのです。

>B向けの本ってなんですか??
>どんな本がありますかね??

ってこちらとしても逆に疑問が湧きますし、質問し返したいところw。


もしかして取引相手、クライアント先の

「担当者」
「マネジャー」
「役員クラス」
「社長」
「社員」

などをイメージしているのかもしれません。

ただ、こういう場合想定することとして・・。B向けという発想をされる方は、要は「肩書き」「役割」的な括りだけで読者ターゲットを把握しているのでしょうね。

ここがそもそも「異なっている」と言わざるを得ないかと。

でもその人たちって、「一人の人間」ですよね。

「本を読むとき」は。 

本を読む時って、一人の人間(個人)が1冊の本に対峙する・・・って形で「買う」「読まれる」でしょう?

本は「消費財」の一つですしね。

であれば「本の前では1個人」になるので「B向け」って発想は、そもそも成り立たない。

1人間=1消費者(読者)って発想にしかならない。

例えば社長向けの本だって、一社員が読むことできます。なんせ本屋やAmazonなどで簡単に手に入れられますからね。

とはいえその本のコンテンツは「社長」の役割の人に受け入れられやすい情報で溢れているので、読者の主ターゲットは「社長」になっちゃう。

なお主婦向けの本だって、社長や役員は「購読できる」のですよ。
実際購読している人だっているでしょうw。
その「購読の自由」がある。
とはいえ、受け入れられやすいのは「主婦層」です。
主婦の人たちの「興味関心を得やすい」コンテンツを集約している本なら、どうしても読者の主ターゲットは「主婦層」が厚くなる。
ただそれだけ。

 
でも元々本ってコンテンツ商品は、、

「読者を縛らないし、読者を極端に絞らない」

ものです。

本屋さん行ったり、Amazonで検索したりすれば・・・あるいは検索しなくっても、ネットのアルゴリズムで趣味や興味に対して勝手に表示さえしてくれる昨今。


誰でも、容易に、アクセスできて、バックエンドとして商品(本)が買えて有益な情報が手に入る。

これが「本」の存在感です。

だから、B向け本って発想をそもそも持ってしまうところが、本づくりに携わる編集者とビジネスパーソンにおけるビジネス意識の「ずれ」があるよなーって思わざるを得ないですね。

ただ出版社って「あなたの本を出版します(出版してあげます)」みたいなボランティア団体ではなく、れっきとしたビジネス(営利)団体なので、、


やっぱり「ビジネス」として儲けが期待できないコンテンツに投資はできないよね。

・・・ってお話。

本にとって「儲けが出る」ってことは、「たくさん売れる」ってこととイコール。

その意味でも「数千〜数万、数十万・・・とたくさん売れる可能性が高い読者がいそうなジャンルやテーマや市場」を狙って、商品作って利益を高く効率よく儲けたい。

これがあるから、出版テーマやジャンル、コンテンツを出版社は「選ぶ」「品定め」するわけです。

その意味でも、読者の興味関心が「狭く」「少ない」と考えられるコンテンツへの投資は最小限にしたいし・・
リスクヘッジはしておきたい。

ビジネスを行う団体としては至極当然な考え方なので、、どうあっても「C」をどれだけ広げられるか、「C」広く根付いているところで売れるかが本づくりにとってすごくキーな考え方になってきます。


賛否両論はあるでしょうが、とにかくいかに「広く多くの人に読まれる本にしていくか」が大事にはなってくるので、その点は「デフォルト」として承知いただいた上で、出版活動を行ってほしいものですね。
 
今日はここまで。

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