1児の母であり心理師の私が、子育てのイライラを、論文から解説してみた。
毎日、全国のママ・パパ本当にお疲れさま!と言いたい。何なら街ゆく抱っこ紐やベビーカーのママたちは戦友、我が友と思って歩いている。今回は公認心理師であり、子育て中のママパパのコーチングをしている私が、論文をもとに今日は子育てのイライラのメカニズムと対処法を考えてみました。
なぜ育児ってイライラするのか?
まずChatGPTにきいてみました。
ふむふむ。いろんな要因がありそうだなぁ。
これを踏まえて私なりに育児の体験談を踏まえて説明してみると
①対応するのにヘトヘト
育児って⋯す、すごい環境変化と適応力を求められませんか?
生まれてから1歳までの赤ちゃんのお世話に始まり、日々子どもって変化していきますよね。もう「え、こんなこともできたの?」ということもあるけど、それ以上に日々変化への対応を求められてあたふたすることありますよね。
飲食店のバイトに例えたら、皿洗いからホール、接客まで全部一人でやっている!みたいな感じ。もう名人芸でしょ?!
いや、これ無理ゲーじゃねぇ?!みたいな。多分ゲームだったらもうとっくに降参しているよ?!
「ねえ、ママ話聞いて〜」
「ねぇ、一緒にこっち来てよ〜」とかご飯の合間に言われたり、「ちょっとまっててね〜」なんて言おうもんなら、「やだやだ」とジタバタやかんしゃく。(これはもう我が家の例です)
こんなときは、白目剥いて⋯こんななっています\(^o^)/
②孤独になりがち
日本は古来から地域で、あるいは家族や親戚で子どもを育ててきました。
アフリカの言葉に「子ども1人に、村が1つ必要だ」という言葉があるそうです。
これは「子どもは社会の中で育てるもの」ということを伝えてくれる言葉だと思います。
今の日本の子育て事情は、核家族化や多様な家族のあり方から、パパやママが孤立しがちな構造になっています。とくにコロナ禍以降加速してのではないでしょうか?
昔だったら良くも悪くも地域のがんこ親父がいて、地域もみんなで子どもを見守ろうという雰囲気が今よりあったように思います。
ただ今は「相談する先がない」「相談するにもみんな忙しそう⋯」みたいな状が増え、どんどん孤立している人が増えているように思います。
もちろんSNSなどの普及により、多くのママたちが繋がりを求められるようにはなっています。ただその分関係性が薄くなり「本音を言いづらい」とか「友達だけど、頼りづらい」みたいなことが起きやすくなっています。
あとパパも忙しいんですよね。いくら国が男性育休を推進しても、なかなか活用できなかったり、そういう状況じゃない人もいっぱいいますもんね。
難しいことをいっぱい書きましたが、ママやパパたちの中で無意識に「孤独感」があるんですよね。それは全然悪いことじゃないんですよ。人間って社会的な生き物ですから、誰かと一緒にいたい、相談したいと思うことって自然なことです。
③情報量が増えている
現代は答えがない社会で、正解がない世の中になりつつあります。そしてネットを開けば「〇〇ではダメだ」とか「〇〇だとこうなる」みたいに不安を煽る広告や宣伝が増えています。
あとSNSでよそのお家のことも見える社会になっています。しかもおおむね良いように見えちゃうんですよね。隣の芝生は青く見えるというか。
そうすると、「あれ?うちはもしかして寝かすの遅すぎ?」とか「栄養足りている?もっと考えないと」とか「早く英語でも勉強させないと」不安になってきます。
自分の心の声ではなく、他人や社会の声に耳を傾ける状況に自然となってしまっているんですよね。
私なりの対処法
私も過去育児をする中でいろんな壁とか悩みにぶち当たってきました。
その時時で考えて行動するけど、でも⋯やっぱり分からないみたいな悩みも多くて⋯そんなときに意識していることをまとめてみました。
情報の引き算をする
私の場合はなんだけど、育児に関する悩んだらなるべく専門家に相談するようにしています。
相談というとすごい大げさだけど、まずは通っている保育園の先生とか、本を読むするようにしています。あとはYoutubeで検索したりしてみる。
InstagramとかXみたいなSNSの情報や検索で出てくる情報よりは本や先生といった声を参考にするようにしています。
その人がどの程度信頼できるのか、資格や経験はどの程度あるのか、何のためにこの記事を書いているのか(商売のためなのかなど)を見るようにしています。
というのもすごい私影響を受けやすいので、SNSだとどうしても「私もここまでやらなきゃ」となりがちだってことに気づいたんです。
でも大抵のことってそんなにやらなくても良いはずで、むしろ子育てってゆるゆるとか穏やかな方が良いと思うんです。
「こうしなきゃ」ってどうしても肩の力が入っちゃうから子どもにとっても自分にとっても良いことがないということを学んだので、今はなるべく情報の引き算をするようにしています。
基本である、夫婦関係を大切にする
子育ての相談にのっていて思うのは「夫婦関係ってめっちゃ悩むし、答えがないよなあ。家族の形ってそれぞれよなあ。」ということ。
私も子どもが生まれてから、夫婦関係はかなり変わりました。(もう詳しくは書けないくらい。いろいろあるよね。)
子どもうまれるまでは「絶対子ども生まれても関係なんて変わらないぞ♪」なんて思ってたんです。
いやいや⋯全然よ。無理、そんなの。
夫婦だけだったときはお互いの顔を見合っていても、まだ大丈夫だった。お互いが仮に好きなことをしていてもOKだった。
でも、子どもが生まれたら同じ方向に向かって、協力しないとやっていけない。ある種のプロジェクトメンバーなんですよね。同士。
子育てという長期プロジェクトのメンバーなんです。しかも離脱できない。絶対一緒にやっていかざるを得ないという代わりの効かないものだったりします。(これはあくまで離婚してはいけないとかという意味ではなく、子どもにとって父親母親は代わりがきかないという意味です。)
だからめっちゃパートナーシップ大事!
そう考えると、パートナーシップって言葉ってすごく素敵。シップ=同じ船にのっているというイメージだってことですよね。はぁうまいな・・・てついうなづいてしまいます。
ということで、今は夫婦関係は難しいけど、わかり合えないけど、協力していこうというスタンスでいます。特に夫婦で話し合う時間、子どもの様子を共有する時間を意識してとるようにしています。
でも腹が立つときもある。イライラすることもある。だって人間なんだもんね。
「そうだよね、モヤモヤするよね」
「イライラするよね、当然だよね」
そうやって声をかけるようにしています。
今回この論文を参照にしました
▼乳幼児を持つ母親の育児ストレスに関する要因の分析
▼乳幼児をもつ母親の育児ストレスの要因に関する文献検討
https://core.ac.uk/download/pdf/230915732.pdf?utm_source=chatgpt.com
ママ・パパたちへ
辛いときは辛いで良いし、無理に頑張ろうとしなくても良いんですよね。目の前の我が子のために悩んで向き合っている姿があって当然なんですよね。
だから一人で悩まず誰か誰でも良いから聞いてもらってちょっとスッキリしてまた前に向かって進んでってしていけば良いと思うんですよね。今日もお疲れ様です。明日も一緒にがんばっていきましょうね。