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共創

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知の共創プロジェクトのメイン研究テーマ、共創やトランスディシプリナリティに関する記事を集めました。
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TDとは? - What's TD?

TDとは? - What's TD?

環境問題の解決に向けて、関係者が一緒に取り組む、「共創」。学術界および海外では「TD」という言葉を使う人も多いです。研究者が使う「TD」とは、何の略でしょうか? 

TDとは?知の共創プロジェクトのnoteにおける「TD」とは、

「トランスディシプリナリティ」

または

「トランスディシプリナリー(手法・研究)」

のことです。

私の所属している研究所(総合地球環境学研究所)で、

「TDっ

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動画でプレゼン「地球環境問題と共創」

動画でプレゼン「地球環境問題と共創」

地球研オープンハウス2022にて行ったミニ講演「動画で巡る地球環境問題と共創」がYouTubeで公開されました。

前回のNoteで記事にした、YouTubeの公開動画や素材サイトの映像資料をつなげた動画の資料でプレゼンをする、新しい形の講演です。

ぜひご覧ください。
#地球環境 #環境問題 #共創 #トランスディシプリナリー #トランスディシプリナリティ #知の共創 #SDGs #動画 #地

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「Miro」の使い方ガイド

「Miro」の使い方ガイド

オンラインでの協働作業や共創に役に立つ、オンラインホワイトボード。

実際のホワイトボードのように、参加者それぞれが
付箋を貼ったり、文字を書いたり
することができます。

海外のミーティングや打ち合わせでは頻繁に使われるようになりましたが、日本ではまだ使われる場を多くありません。

コロナが一旦落ち着きかけた時期は、少しずつ人が集まる会合も再開されていましたが、現在は再度感染が拡大してきてしまい

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第9回TDセミナー:参加型アクションリサーチとマルチステークホルダーパートナーシップ

第9回TDセミナー:参加型アクションリサーチとマルチステークホルダーパートナーシップ

先週木曜日に、第9回TDセミナーを開催しました。今回は、環境問題やサステナビリティに関する活動でしばしば用いられる、参加型アクションリサーチと、最近SDGsで注目されているマルチステークホルダーパートナーシップを取り上げました。

参加型アクションリサーチは、文字通り、参加型手法とアクションリサーチを組み合わせたものです。参加型手法は、1970年代前半に、南アメリカの旧植民地諸国を中心に広まりまし

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第6回TDセミナー:アクションリサーチ(日本の共創研究)

第6回TDセミナー:アクションリサーチ(日本の共創研究)

9月16日に開催した第6回TDセミナーの内容を報告します。今回は、アクションリサーチという手法を使った研究について、基本概念と事例を勉強しました。

アクションリサーチは、研究室や実験室の中ではなく、研究者が社会の現場に赴き、地域の人たちと共に研究をする手法です。使われる状況が似ているため、トランスディシプリナリー手法と混同されやすいコンセプトです。

日本ではトランスディシプリナリー手法よりアク

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第5回TDセミナー①:関係者間の力関係にどう対処するのか

第5回TDセミナー①:関係者間の力関係にどう対処するのか

共創に関する理解を深める勉強会「TDセミナー」の第5回目が8月26日に開催されました。今回は、対象地域における関係者間の力関係と研究者の役割をテーマとして、関連論文の要約の発表と参加者全員での議論を行いました。(第1回~第4回の内容については、また後日noteにアップします。新しいものを新しいうちに、ご報告したいので。)

セミナーの前半は、関係者間の力関係(power relations)の問題

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「TDセミナー」始めました。

「TDセミナー」始めました。

知の共創プロジェクトでは、6月から隔週で、TD(トランスディシプリナリティ)に関する勉強会(TDセミナー)を始めました。TDに関する研究が多数行われている私の研究所(地球研)でさえも、TDに対する考えは人それぞれ、使われているアプローチもプロジェクトによって大きく異なります。そこで、研究所のみんなを集めて、地球環境問題やサステイナビリティに関するTD研究についての文献を読んで、

「TDとは何か」

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