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rie先生の楽典やり直し講座
2021年4月6日 01:36
先週まで、「和音に強くなる!」シリーズを書いていたのですが、ちょうど和音の転回形のところに差し掛かり、数字付き低音のこともここで一緒に覚えておくと良いので、取り上げることにしました。そもそも、「数字付き低音」とは?なぜこのような記譜をしたのか?など、根本的なことから解説しようと思います。なので、「今さら聞けない音楽用語」のマガジンの方にも入れておきますね。それではどうぞ!通奏低音
2020年12月28日 22:10
今年最後の記事は、先週の倍音①の続きです!倍音列から和音ができている!前記事では、基音ー第2倍音の1オクターブと、第2倍音ー第3倍音の完全5度が音階の基礎となっていることを解説しました。しかし、倍音から生まれたのは音階だけではありません!第3倍音以降の音を重ねてみます。以下の譜です。第13倍音まで重ねてみました。飛ばした4、6、8、10、12倍音は既出の等類音(音域が違っても
2020年12月21日 14:26
今日のテーマは「倍音」です。管楽器や弦楽器をやる方は、ハーモニクス(倍音奏法)があったり、同じポジションで倍音列を出せたり、ということがあるので、身近な話題かもしれません。また、最近はやたらと「倍音豊かな〜」のようなキャッチフレーズをよく見かけるようになったので、そこで知った方もいるかもしれませんね。流行ってます。ここでは、倍音を音楽理論的観点から解説します。何だか難しそうですが、大丈
2020年12月14日 18:17
本日は「終止形について復習したい!」というリクエストにお応えしての記事です。「終止形」とは、フレーズの最後を締める、または区切る「句読点」のようなもので、音楽では和音の進行で表します。この終止の仕方によってだいぶフレーズの印象が変わります。ここでは、特に覚えておきたい4種の終止形、また番外編でいくつか紹介したいと思います!1.全終止最もポピュラーで王道なのは全終止です。Ⅴ→Ⅰの連結
2020年12月7日 21:25
先週の「フーガ①」の続きです。今日はもう少し細かく、特にバッハを例に解説しようと思います。「フーガを書きたい!」となったらまた話は別ですが、「フーガを知りたい!」と言うなら、やはりバッハの「平均律クラヴィーア曲集」を見るのが一番だと思います。まさに芸術的フーガのカタログ!平均律~の分析は、市田儀一郎 著『バッハ 平均律クラヴィーアⅠ, Ⅱ』(音楽之友社)という素晴らしく立派な本が
2020年11月30日 13:02
1週空いて、またいつも通り記事を書きます。本日のテーマは『フーガ』です。先週はピアノの配信ライブをやっていて、それでこちらの更新もお休みしていたのですが、そのライブで相方さんがバッハの「半音階的幻想曲とフーガ」を弾いているのを聴いて、「フーガ」の奥深さに改めて大感激!この興奮冷めやらぬうちにフーガの魅力について書いてみようと思います。そして、書いてたらやっぱり長くなりそうなので2回に分け
2020年11月16日 13:42
今日は2週ぶりに音楽用語シリーズの記事です。教会旋法の中でもよく使われる「ドリア旋法」について取り上げます!ドリア旋法…の前に「教会旋法とは」「ドリア旋法」とは、の前に教会旋法を知る必要がありますが、「教会旋法」というのも、『イドフリミエロ』(旋法の頭文字)だけ覚えて結局何のことだかわからない、という人が多いように思います。「教会旋法」というのは、現在の「長音階」や「短音階」が使われる
2020年10月26日 14:32
今日のテーマは「リステッソテンポ L'istesso tempo」です。この楽語は、音大受験の時に出題される(意味を問われる問題で)ことがあるため、みんな丸暗記しているのですが、実際どのような場合に使われるのかあまり知らずにいる学生が多いために取り上げてみました。【リステッソテンポとは】L'istesso tempoは、楽典の教本などには「同じ速さで」という意味で載っています。似た
2020年10月19日 03:06
新しいシリーズの第2回目。テーマは、『へミオラ』です!これもよく聞く用語ではないでしょうか。反復進行同様、古い時代から現代に至るまでさまざまな作品で使われています。【へミオラとは】①3拍子の2小節を、3つの拍に分けて大きな3拍子のようにすること。②4分の6拍子(または8分の6拍子)の1小節を、3つの拍に分けて3拍子のようにすること。の2種があります。元々は、ギリシャ語で1.5(
2020年10月13日 02:58
今回から新しく違う話題で書いてみたいなぁと思い、「今さら聞けない音楽用語」シリーズをしばらく続けていきたいと思います。よく聞く言葉だけど、うまく説明できない…何のことだっけ…?となりがちな音楽用語で、特にアナリーゼ(楽曲分析)する際に必要、そして演奏に役立ってくれるであろうものをピックアップしてみたいと思います。第1回は、『反復進行』です!【反復進行とは】「反復進行」(Sequen