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ハクセンシオマネキの剥製を作ってみた

NPO法人「みんなでつくる自然史博物館・香川」 様より剥製制作のご依頼をいただいている干潟に生息するカニシリーズ 🦀

今回はハクセンシオマネキです。

シオマネキは何度か制作経験があるので大丈夫だろうと悠長に構えて受け入れたのですが・・・、



実物を目の前にするとやはり小さいですね💦

しかも先方から超複雑な模様をご依頼されておりまして・・・😅
またしても苦戦が予想されますが、生前の姿を再現できるよう頑張ります。



まずはボイル。



甲羅を外して肉を取り除きます。
小さすぎて大変です💦



ポーズを整えて(この作業も一苦労💦)1週間ほど乾燥させます。



十分に乾いたら



アクリル絵の具で色を塗っていきます。


今回の制作でおそらく最難関と思われる脚の塗装。
幅2㎜しかない極細の脚に筆でまだら模様を描き込んでいくという超高難度のミッションで、もう発狂しそうです😭



塗り終わったのがこちら↑


脚に模様がついているのがわかるでしょうか?
作り手の意地と執念を感じていただけますと幸いです。


先方に画像をご確認いただいたところOKをいただきましたので、



色褪せを防ぐ塗料でコーティング。

このコーティング剤には艶を出す効果もあるのですが、実際のシオマネキは水から出て活動しているため表面はこんなに潤っていません。


なので乾いた質感を再現するために最後にもうひと手間

艶消しラッカーを吹いて完成です。



以前に作ったハクセンシオマネキと比べると、


ちょっと上達しているように感じるので嬉しいです♪


この2匹は

現在香川県高松市にて開催されている「まちかど生き物標本展」にて展示されております。

標本展の様子はこちら↓

2月21日㈮までの展示となっておりますので、この機会にぜひご覧ください。

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魚道部!/ 剥製師 力石眞弘 (チカライシ マサヒロ)
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