㊗博物館デビュー! ~恐竜の島博物館編~
2024年3月20日にリニューアルオープンしたばかりの「天草市立御所浦恐竜の島博物館」(熊本県天草市御所浦町)に行ってきました。
「恐竜の島」という名前の通り、島にある博物館なので船で渡らなければ行くことができません。
天草上島の棚底港、大道港、天草下島の本渡港から定期船が出ていますので、時刻表等は博物館ホームページにてご確認いただければと思います。
今回私は定期船の便が一番多い棚底港を利用することにしました。
尾道を出発し高速道路を徹夜で運転すること8時間🚗
長い道のりでした💦
博物館ホームページによると「車両でのご来島はお控えください」とのことなので、車は港の駐車場(料金は12時間で100円)に駐めさせていただきました。
それでは船に乗り込み御所浦港へGO!
波に揺られること45分・・・
御所浦港に到着です。
船を降りると港のすぐ目の前に博物館があります。
天草では数多くの恐竜の化石が発見されているとのことで、化石を中心に約2000点の標本が展示されているそうです。
ワクワクしますね~♪
それでは入館です!
【プロローグ】
地球誕生から恐竜時代までを辿っていくエリアです。
入口を入るとすぐ日本最古(約27億年前)の石がお出迎えしてくれます。
激レアなので見逃さないように!
(素人の私にはどれだけの価値があるのかわかりません😅)
個人的にはメガネウラの方がお気に入りです。
【白亜紀の天草】
白亜紀(恐竜が大繁栄した時代)の化石が惜しげもなく展示されています。
日本最大級の大型肉食恐竜の歯や、国内最大級の龍脚類(草食恐竜)の肋骨などが展示されています。
恐竜の足跡の化石(九州で初めて発見されたもの)や、日本二例目となる爬虫類の皮膚痕(小学生が発見した)など見どころ満載です。
貝やアンモナイトの化石も充実しています。
中には
最近新種として記載されたクモヒトデや
天草と御所浦の名前がついた「アマクサゴショウラムカシウオ」の化石もあります。
特に圧巻だったのが、
【世界の化石】
1階の吹き抜けスペースに展示されている恐竜の骨格標本!
アロサウルスがディプロドクスを倒して襲っているように見せている躍動感ある展示になっています。
そして解説板には、
なんとあの有名なイラストレーター ツク之助 さんのイラストが!!!
普段描かれているゆるふわなイラストとは違うタッチなので、これは激レアです!
さらに激レアだったのが日本初となるティラノサウルス科の下顎骨化石!(撮影不可だったので写真はありません)
1階奥の化石クリーニング室手前に展示されていますので、是非ご覧ください。
他にも
翼竜や
モササウルスの仲間、
トリケラトプスやプロトケラトプスなど盛りだくさんなので1階の展示だけでもうお腹いっぱいです。
続いて2階に参りましょう。
【新生代の天草】
このコーナーでは
新生代(哺乳類の時代)の地層から発見された大型哺乳類の化石や
貝類
植物などの化石が展示されています。
そしていよいよ
私が一番見たかった【現代の天草】のエリアへ!
このコーナーでは、現在の天草をとりまく海の生き物や島の生き物の展示や紹介をしていますが、
一番の見どころは
何と言ってもこの剥製の数々でしょう!
小林魚類ハクセイさん、サトウクラフトさん、オガワアートさんといった凄腕剥製師さんたちの作品が勢ぞろいしています。
魚類以外にも動物の剥製や
西尾製作所様の植物レプリカ
(NHKの朝ドラ「らんまん」の植物レプリカを手掛けられた超有名どころです!)
ダイバーさんたちのご協力によって撮影された色とりどりの生き物たちのパネルが目を引きます。
中には
県知事の許可を得なければ採集できない希少なイトマキミジンヤマタニシ(約2㎜)の展示もありますので、探してみてください。
そしてこのコーナーに展示されている
イセエビ
イシガニ
ガザミ
ハマガニ、モクズガニ
サワガニ
イボイワオウギガニ
の剥製の制作を担当させていただきました。
リニューアルオープンするまで博物館の名前は出さないでほしいとのことでしたのでこれまでずっと伏せてきましたが、このたび公表しても良いと許可をいただきましたので、この場を借りてどどーんと宣伝させていただきます!
制作の様子はブログをご覧ください↓
超有名な作家さんや剥製師さん、企業様といった錚々たるプロジェクトメンバーの中に私のような無名の素人を加えていただけましたこと、大変光栄に思っております。
このような形で自分が手掛けた作品を目にすることができ感無量です。
活躍の機会をお与えくださりありがとうございました。
館内の展示は以上となりますが、実はこの博物館では 化石採集体験 ができます。
場所は博物館から徒歩5分の場所にある「トリゴニア砂岩化石採集場」
およそ1億年前の貝やアンモナイトなどの化石を探すことができるみたいです。
ということで私も化石採集に初挑戦。
博物館の券売機で券を買い採集場へGO!
この中から石を選び、
ハンマーで砕いて化石を探します。
現地に常駐しているスタッフの方が見分け方について説明してくださるのですが、素人にはどれが化石入りの石かさっぱりわからず・・・😓
とりあえずハンマーで石を砕き続けること1時間・・・
これだけ化石が見つかりました。
スタッフの方曰くトリゴニアという二枚貝と種類不明の二枚貝の化石だそうですが、
ド素人の私にはどれが化石なのか全然わかりません😄
採集した化石は5つまでは持ち帰りOK(貴重な化石は持ち帰れません)なので、人生初の化石採集の記念に持って帰ることにします。
化石採集の後は博物館に戻って化石のお勉強。
(博物館を出た後でもでも再入場することができます)
トリゴニアがどのような二枚貝だったのか再確認してきました。
・・・とまあこんな感じで入り浸ること7時間。
博物館を大満喫した1日となりました。
朝一で入館したのに帰る頃にはすっかり夕方に・・・。
夜道をまた8時間かけて尾道へととんぼ返りするのでありました😓
「天草市立御所浦恐竜の島博物館」
開館時間
9:00~17:00(※入館は16:30まで)
休館日
毎週月曜(月曜日が祝日の場合はその翌日)
年末年始(12/30~1/1)
入館料
一般・・・500円
高校・大学生・・・300円
小中学生・・・200円
化石採集体験
一般・・・1000円
高校・大学生・・・800円
小中学生・・・500円
※観覧には事前予約が必要ですので、博物館ホームページよりお手続きください。
充実した化石の数々に色鮮やかな剥製の展示、化石採集体験と大人も子供も楽しめる内容になっておりますので、天草に行かれる機会がございましたら是非足をお運びください。
以上、恐竜の島博物館満喫リポートでした。
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