
スポッテッドガーの剥製を作ってみた
近年は甲殻類の剥製ばかり作るようになってしまいましたが、久々に魚の剥製のご依頼をいただきました。

今回ご依頼いただいたのはスポッテッドガー(約37㎝)です。
20年近く飼育してこられた個体が水槽から飛び出して亡くなってしまったとのことで、ご縁あって我が家で剥製にする運びとなりました。
本来ならもっと長生きするはずだったのかもしれませんが、このようなお別れの仕方をすることになり飼い主様もさぞかしご無念なことと存じます。
ガーを手掛けるのは初めてですが、飼い主様との思い出を形に残せるよう精一杯頑張ります。
それでは制作開始です。

まずは魚の形に合わせて芯材を削り出します。
これで剥製のボディーラインが決まってしまうので、とても重要な作業です。
ベテランの職人さんはちゃちゃっと作ってしまわれるみたいですが、私はまだまだ経験値が足りていないので2時間くらいかかってしまいます😓
次に魚の皮を剥ぎます。

3時間かけて剥皮。
今回は飼い主様のご希望で両面加工に挑戦です。

剥いだ皮を芯材に被せます。
これだけで5時間かかってしまいましたが、時間をかけただけの仕上がりになると信じてます。
乾燥するまでこのまま放置します。
約2週間後・・・

なかなか良い感じに乾燥してくれました👍
続いては眼玉の制作です。

剥製用の義眼に

アクリル絵の具で塗装し

本体に取り付けます。
これでようやく下準備が整ったので、いよいよ塗装です。

アクリル絵の具で色を塗ります。
この段階で飼い主様に画像を確認していただいたところ、

模様の向きを揃えてほしいとのことでしたので、

模様の向きが揃うように塗り直しました。
再び画像を確認していただくと、理想通りだとOKをいただきましたので、


ニスでコーティングし、


最後にボードに取り付けて完成です。
魚の剥製の制作は久々(しかも作り慣れない両面加工)だったのですが、なんとか無事に完成させることができました。
剥製師の力石眞弘(@RickyPowerstone )氏に制作して頂いた、スポッテッドガーの剥製にようやく対面出来た!
— 雨男 (@from_kure) July 14, 2024
細部まで綺麗に仕立てて頂きありがとうございます。
生きている姿そのままが時を止めてあるかの様な完成度でとても眼福です!
↓につづく pic.twitter.com/wFRSxls1Me
飼い主様にもこのようにご満足いただき、思い出を形に残すお手伝いができましたこと大変光栄に思っております。
これからも皆様に喜んでいただけるような剥製を作れるように励んでいこうと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
追伸
現在非常に多くの方々からご依頼をいただいており処理が追い付かない状況です💦
1年以上お待たせしている方もいらっしゃるので非常に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、最後まで責任をもって完成させますので辛抱強くお待ちいただけますと幸いです。
何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます🙇
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