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アシハラガニの剥製を作ってみた

現在、NPO法人「みんなでつくる自然史博物館・香川」 様よりご依頼いただいている干潟に生息するカニシリーズの剥製を制作させていただいております。


過去作の制作の様子はこちら↓


アカテガニ、スナガニに引き続き、今回はアシハラガニの制作です。

今回も先方が入手されたカニを冷凍便で送っていただき、それをこちらで剥製にするという流れになります。
スナガニ同様初めて手掛ける種なので上手く作れるか不安ですが、頑張ります。


それでは制作開始です。


まずはボイル。




カニの甲羅を外し、肉を取り除きます。




殻を組み直し、ポーズを整えて乾燥させます。



約一週間後・・・



十分に乾き、ポーズもきれいに整ったので、いよいよ塗装です。



アクリル絵の具で色を塗っていきます。

まずは全体を白く塗り、


徐々に色を重ねていきます。


塗装終了。

この段階で先方に確認していただいたところOKをいただきましたので、




色褪せを防ぐ塗料でコーティングし、



最後に艶消しラッカーを吹き付けて完成です。



どれくらいの大きさかというと

甲羅の大きさが500円玉くらいと、これまた手のひらに納まる可愛いサイズです。


この剥製も、現在香川県で開催中の標本展に展示されております。

概要は下記の通り。

まちかど生き物標本展 香川の生き物の世界 ~屋島や五色台などの瀬戸内海国立公園および瀬戸内海沿岸の自然~

会期:2025年 1月28日㈫~2月21日㈮
会場:香川県立文書館
休館日:2月3日㈪、10日㈪、11日(火・祝日)、17日㈪
時間:9:00~17:00
住所:高松市林町2217番地19
電話:087-868-7171
観覧無料
ミュージアム・トーク(専門家による特別解説)
2月9日㈰ ①11:00~ ②13:30~(各1時間程度)

昨年9月より丸亀市、東かがわ市、高松市と開催されてきた一連の展示も今回で最後になりますので、この機会にぜひご覧ください。

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魚道部!/ 剥製師 力石眞弘 (チカライシ マサヒロ)
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