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相手に「こいつに何を言っても無駄だ」と思わせるのはまさに「免許皆伝のスルー力」だ。

 生きていると時々「ネガティブな波動」に出くわすときがある。その時に「スルーする」と言うのは唯一にして最強の対処だと、個人的には思っている。今日電車から降りて階段を上がろうとしたら、若い気の弱そうなお兄さんがうっかりコワモテのおじさんにぶつかってしまっていた。そこでそのおじさん「オイ!」と叫んでそのお兄さんのほうを睨んだのだが、そのお兄さん、イヤフォンもしていたので、うっすらと微笑みを浮かべながら階段の下の看板を見上げて「本当にこの階段で良いのだろうか」みたいな顔をしていた(たぶん演技だったのだが、アカデミー賞にノミネートされた俳優さん並みの名演であった)。

 するとコワモテのおじさん「けっ、こいつに何を言っても無駄だ」と言う顔をしてスタスタと諦めて階段を上がって行ったのだが、本当にそれで良かったのだと思う。

 詳しいことは知らないので本当は僕には書く資格が無いと思いつつも、僕が尊敬する「感謝こそ最強の武器」と言う名言を残した元ボクシング世界チャンピオンのマイク・タイソン氏が先日飛行機の中でたまたま近くに座った乗客に執拗にからかわれ、結果的には手を出してしまったそうだ。

 イヤフォン、アイマスクで耳と目をふさぎ、それでも触ってきたりするようであれば、CAさんにクレームを言って飛行機会社側に対処してもらうというのがベストだったように、当事者では無い僕からは感じる。まあ日本とアメリカでは「文化の違い」が存在しているはずなので、先のアカデミー賞のウィル・スミス氏の件含め、僕がなにかの意見を言うべき立場にない事は重々承知しているのだが…。

 という訳で少なくとも僕自身だけは、今後も上手にこの「スルー力」を磨いて、争いの場に自分を置くこと無く生きて行きたい。先日「取り敢えずは自分を責めないのが基本」とタイトルを付けたnoteの記事内にも「どちらが正しいかはとても曖昧なことだ」と書いたとおり、文句を言ってくる相手に反論したところで、もしかしたら正しいのは相手のほうかもしれない。なので「良い感じにその戦い自体を避けて行く」と言うのも、決して悪い「戦略」(戦うことを省略する)では無いはずだ、と僕は思っているんである。

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