「本当の役割」は何なのか。
今日はある「クローズなライブ」でボーカリストを務めてきた。急に引き受けた代打だったのと2曲だけだったのとで、これは「やっぱり竜さんウマいな〜」なんて言う歌は逆立ちしても歌えないなと早い段階で判断。それならば、その場にいるオーディエンスの皆さんが、その10分ちょっとを心底楽しめるように、ひたすら盛り上げ役に徹しようと決めた。
帰ってきてからそのパフォーマンスを動画で確認すると「本当に歌の先生をしたり、歌の教則本を出したりしているんですか?」とツッコミを入れたくなるぐらいピッチ等ボロボロではあった。だが、ノリノリでイケイケでその場を最大限に盛り上げることにはある程度貢献出来たのでは無いのかな、と言う手応えだけは感じる事が出来た。
例えば「車として機能的に優れていること」よりも「その車を手に入れることで得られるステイタス」のほうが実は大事である場合があるように、物には時には隠された「本当の役割」が存在する事があるのかもしれない。今日の僕のその判断が果たして正しかったのかどうかはわからない。だが物にもそういう「本当の役割」があるとするならば、人にもやはり「ここではこれを優先するのが正解」みたいな「本当の役割」がある場合があるんじゃないのかな、なんて事を高音でシャウトしながら考えた。
世界で一番美味しいハンバーガーではないかもしれないが、ほぼ世界中にあるであろう某ハンバーガーチェーン。こちらもきっと「本当の役割」は「世界一美味しいハンバーガーを消費者に届けること」では無くて、別のところ(例えばチェーン店でどこにでもあるので、殆どの人がその味を想像でき、結果的に安心な食事にありつけると言う一面とか)にあるのであろう。そういう事をひとつひとつ見極めながら生きて行けたら、今より更に豊かな人生を生きられるんじゃないのかな、なんて事を今日はボンヤリと思ったのであった。
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