詩 【 不戦敗 】
どうしても君が戦うというのなら
わたしは負けを認めるだろう
盛大に祝杯をあげるがいい
その戦没者の骸にも似た薄気味わるい髑髏杯で
勝利の美酒に酔いしれ醜く驕心するがいい
だが討たれるまえにこれだけは言っておく
君は敵を産んだのだ 味方以上に多くの敵を
そしてまた同等の怨みを買ってしまった
まちがいなく君は地獄行きだ
死に絶えても われわれは
けっして君を 許しはしないだろう
たとえどんな正当な理由があろうとも
20230920
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