地球戦隊ファイブマン、第6話「働き者は嫌いだ🍄」
「人間どもは我々より知能が低いのに、何故これほど文明が発展したか考えた事があるか?見ろ!この人間たちを。この働く力こそが地球の発展を支えているのよ。しかし、地球人が働くなったら、どうなると思う?」……
1990年4月6日、世界中の人々は働くのを辞め、自分の欲求のままに過ごす様になってしまうという事件が起きてしまう……。
犯人はこやつ。
エノキラーギンが出す胞子(エノキラー菌)は、取り付いた生物のエネルギーを吸い尽くして、キノコを成長させる。その根は、体中にどんどん広がるから、引き抜く事もできない…。
そして最後には、生きる気力もなくして、奇声した人を殺してしまうという恐ろしい菌。
エノキラーギンはエノキラー菌を世界中にばら撒き、世界中から働く人を奪って行った。
今話のテーマは「働く事の意味」
八百屋を営んでいる亮太の父もまたエノキラー菌に蝕まれ、仕事をほっぽり投げてしまう。
そんな父親を思う亮太の言葉、
「きっと、ちょっと疲れちゃってるだけだよ。そうさ。ちょっと働き過ぎたんだよ。ね!じゃあ、行って来らぁ!」
何度も転びながら、怪我をしてまで、自転車に沢山の野菜を積んでお得意さんの家まで配達をしようとしていた亮太。
亮太の背中からは、野菜と活気を自宅に届ける父への憧れが滲み出ている様に見えた。
エノキラーギンが襲っていたのは、働き過ぎていた人。
レミは亮太のひたむきさにヒントを得て、八百屋の配達を手伝い始める。
そう、ドルドラを始めエノキラーギンを誘き出す為に。
そして、今話の心に刻みたいセリフもこの場面でレミから生まれる。
働く意味、お金という対価を得る為という意味もあるが、私は自分を保つ一つのスケールだと思っている。
働く事、世界の時間軸を動かす事。
人や物、サービスなど…
人が自分たちの力で動かせるモノのの幅は広い。
今話に出てきた亮太くんの父は近所の家庭に野菜を届ける仕事をしている。
父が野菜と一緒に届けているモノ。それは街の人の元気と優しさであった。
届けた先にある″ありがとう″の言葉。
それを一番近くで聞けるのだから、亮太くんの父もしっかり未来へ歩を進められる。
働く事は働いている人もまた未来へ進めている。
そして、その未来へ歩みを続けている道には、優しさという道標ができる。
亮太くんが父に見せた優しさは、まさしく父が残した道標だった。
出勤は毎回憂鬱。
だけど、そんな憂鬱な自分を待っている人も居る。
そんな心を押してくれる人の為、今日も私は未来へ歩む。
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