高速戦隊ターボレンジャー、第43話「6人目の戦士!」
「どうして僕はこんなに弱いんだろう…。一度で良いから強くなって、皆を見返してやりたい…!」
テーマは″強さとは″
洋平(ブルーターボ)のクラスメイトの健一は悩んでいた。
″強くなる為にはどうしたら良いのかを…″
ガンマンボーマとの闘いを観た健一はターボレンジャーに憧れ、そして変身さえできれば強くなれるのだと思い込んでしまう。
その思い込みは洋平のターボブレスを盗むという悪い方向へ彼のベクトルを向かわせる。
健一は幼少期に力達と同じく妖精の光を浴びていた。
※ターボレンジャーになる為の条件の一つ。
だからこそ、彼は盗んだターボブレスを使いブルーターボになれてしまった。
健一はブルーターボとしてガンマンボーマに立ち向かうも返り討ちにあってしまい、腰を抜かしてしまう。
そう、彼には″誰かを守りたい″という想いは無かったのだ。
自分を強く見せたい、強い自分を評価してほしい。…彼は自己を満たす欲求だけで敵に立ち向かっていた。
そして、今話の神セリフはそんな健一から。
ヒーローなる為に必要なモノに対して語られたラストシーンから拝借していこうと思う。
というか、皆様ついてきていますか?笑
ターボレンジャーは実在しています笑
誰かに認められたい欲求、我々にも経験ないだろうか?
ネガティブな要素を理解してもらいたい。
そして、人気者になりたい。
そう、認められたい欲求は″嫉妬″に類似している。
今、少しずつネガティブな要素を個性として捉える時代へ日本は変化をしようとしているとは思う。
ただ、根本は人を羨ましがる気持ちは恐らく今後も絶対に0にはできないと私は思う。
自己実現の観念は仕事で成功する為には絶対的に必要である。
しかし、その自己実現を満たす為には羨ましい感情を″理解″に変換する必要がある。
健一はブルーターボを経験し、洋平の″誰かを守る愛と勇気″に触れた。
ただの嫉妬心から、″理解″へシフトした感情があったからこそ、得意な化学の知識で暴発する銃弾を作成し、それをガンマンボーマに忍ばせる事ができた。
そう健一は自分のネガティブな要素を理解し、ポジティブな要素を最大限に活用したのだ。
彼が勇気を持ってガンマンボーマへ立ち向かっていく姿は不格好な格好良さが溢れていた。
人には絶対に越えられない壁がある。
そうでないと、地球上にいる人が皆同じフォーマットになってしまう。
だからこそ、ネガティブを理解して個性を輝かせる。
ただ、洋平と終盤に出てきた健一には共通点もあった。
それは
誰かを守りたいという愛と勇気
である。
越えられない才能でも、想いなら並ぶ事も、もしかしたら越えられる可能性もある。
どんな姿でもとりあえず走ってみたらどうだろう?
きっと、自分をもっと理解でき、もっと自分が好きになれると思う。