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大学職員のリアルな残業時間
今回は現役大学職員である私の残業時間を公開していきます。残業時間だけでなく、そこから見える業務や大学職員像も見ていこうと思います。
①2024年の残業時間
まず最初に2024年の教務課の私の残業時間を公開します。
というのも、ふとした興味から「自分って年間どれくらい残業しているんだろう」と思い、つい先日調べてみました。
さて、そんな教務課の一課員である私の2024年の残業時間は・・・
★97時間30分!!★
これ、少ないんですかね?どうなんでしょう。
まあこの数字をどう判断するかは読者の皆さんにお任せします。
もう少し細かく見ていくと・・・
最大月残業時間:18時間
最小月残業時間:0時間(複数の月で0時間あり)
ひと月平均残業時間:8時間ちょっと
んー、こうして見てみたら少ない方か。
改めて客観的な数字で見ると面白いですよね。
②他の職員の残業状況
私の残業時間は分かりましたが、他の方の残業状況はどのような状況か。
自分は人事課ではないので正確な残業時間は分かりませんが、もちろん私よりも残業している職員もいますし、毎月まったく残業せずに帰宅する正規職員もいます。
まあ要するに部署や人それぞれ、という感じですかね。
ただ、よく他の課の職員に声を掛けられるのが、
「教務は忙しいでしょ?」
この時はいつも「やっぱり忙しいっすね~」と調子を合わせていますが、おそらく声を掛けてくれる職員よりも残業はしていません。
大学職員の部署間で見てもそんなに忙しいとは個人的には思っていませんし、おそらく他の一般企業と比較したら業務の量も少なく難易度も低い方だとは思いますよ(個人の見解です)。
ただこの業務量や難易度には、もっと効率化できる、もっと業務の削減ができる、というニュアンスも含まれています。
③同じ業務の前任者と後任者の比較
どうしても大学職員の忙しさは主観的になってしまいます。
ネットの情報やSNSを見ても「大学職員めっちゃ楽やん」とか、片や「大学職員めちゃツラい・・・。ホワイトとか言ってるやつふざけんな」みたいなものが見られます。
そんな主観MAXな中、おそらく唯一できる比較が「同じ業務をやっている前任者と後任者」です。
私の場合、同じ大学内に同じ業務をやっていた職員が私含め3名います。
時系列でみると、
Aさん(前々任者)→Bさん(前任者)→自分(現担当者)
AさんもBさんも同時期に同じ部署で働いていたので働きぶりは分かります。当時私は後輩でしたので先輩方の具体的な業務の大変さは理解していません。
ただ、この業務を担当していた時のAさんもBさんも、かなり遅くまで残って残業をしていました。具体的な数字は分かりませんが、毎月40~60時間は残業していたのではないでしょうか。
さて、そんな中私にお鉢が巡ってきました。正直AさんやBさんの働きぶりを見ているので、担当を任されることになった時は「まじかー」とは思いましたよ。
でもやることになったからにはやるしかない。というか他に任せられるような職員がいなかったのが実情。
しかし、蓋を開けてみたら最初に述べたような残業時間ですよ。
ここでふと考えてしまったんです・・・
「あれ?前任者の業務処理スピード、遅かったんじゃね?」
もちろんたまたまこの業務に関して私が得意なだけだったのかもしれません。他の担当になってたらめちゃくちゃ残っていたのかもしれません。
業務処理スピードについて実際の所は分かりませんが、現在間違いなく人件費削減に貢献している自負はあります。
④業務処理スピードを上げるために
正直そんなに大したことはしていないと思いますが、前任者がやっていなくて私がやっていることをとりあえずまとめてみました。
誰でもできるようなことなので、もう普通にやってるよ、ということもあるかもしれません。
Excelの最大活用(こういう値を求めたい⇒ググって関数を検索)
システムの最大活用(色んな機能があるのに使っていなかった)
業務の流れの可視化(これを見れば脳死でできる、というものを作成)
チャットツールの活用(メールだるい、Teamsで共有報告、使い分ける)
仕事の優先順位付け(こんなの当たり前、デッドラインを把握しよう)
こんな感じですかね。
あとはシンプルに集中力とかタッチタイピングとかひらめきのスピードもあるでしょうが、その辺の個人差はどうしようもないので。
もちろん部署によっては違う業務内容になるので上記の事がまったく通用しないこともあるでしょうし、その辺りはまた別の話と思ってください。
特に上2つは全然やっていなかったし、案外こういうExcelとかシステムを使えない職員は他大学にも結構いると思いますよ。
なんか知らないけどシステムアレルギーみたいなの持ってる人いるみたいだし。
最初理解するエネルギーというかイニシャルコストはありますが、後の業務処理を考えるなら絶対一時的でもいいから頑張って覚えた方が良いのです。
業務の流れの可視化は、年1,2の業務の時に役立ちますね。マジで忘れますもん。
また自身で言語化することによって業務理解にも繋がりますし。
他にも引継ぎや業務の共有の時にも役立ちます。
この習慣はメモでもWordでもExcelでも何でもいいので、ぜひとも身に付けてみてください。
まとめ・おわりに
いかがでしょうか?
今回は残業時間の公開と、そこから見える大学職員像や業務についてお話ししてきました。
既に述べた通り個人差はあります。なのでSNSやネットの記事を鵜呑みにせず、「なるほど、こういった一面もあるのね」くらいに留めておいてください。
かく言うこの記事もそんなネットの記事の一つですがね(笑)
今回の記事が大学職員を目指している人に少しでも貢献できれば幸いです。