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【説教集×英語学習22】 神はわたしたちの内に #233

2024年5月12日(復活節第7主日、昇天後主日)



説教集より

Certaine Sermons or Homilies 1547-1571, Rickey and Stroup, 2nd ed, 1993, II, p2.

And indeed the chief and special temples of God, wherein he hath greatest pleasure, and most delighteth to dwell and continue in, are the bodies and minds of true Christians, and the chosen people of God, … 

実に神が大きな喜びを持たれ、お住まいになり続けることにもいたく喜ばれる至高にして特別な神の神殿とは、真のキリスト教徒の、選ばれた神の民の心と体であるのです。(第二説教集1章1部:全訳はこちら↓)


ヨハネのひとこと

「あなたがたは神の神殿であり、神の霊が自分の内に住んでいることを知らないのですか。神の神殿を壊す者がいれば、神はその人を滅ぼされます。神の神殿は聖なるものだからです。あなたがたはその神殿なのです。」(コリントの信徒への手紙一 3:16-17)

神の神殿はわたしたち人間。神を信じるわたしたち人間こそが神の神殿。わたしたちのなかに神が住まわれている。さてこのとき、この世に生きるわたしたちには何が求められるでしょうか。

日常の生活を送るなかではいろいろなことがあります。さまざまな悪や罪への誘惑もあります。もっといえば、時に自堕落になってしまうこともあります。すべては人間の弱さのゆえであるのですが、そのようなものに負けてしまいそうなとき、わたしたちが神の神殿であり、わたしたちのなかに神が住まわれていることを思い起こしましょう。今週も実り多い一週間でありますように。


英文の解説

文頭の and indeed は副詞。前の文までの内容を受けています。主語は the chief and special temples of God 「至高にして特別な神の神殿」です。この主語を関係副詞 wherein が導く形容詞節が修飾しています。wherein は一般的な表現でいうところの in which と考えてよいと思います。なお、wherein の前にカンマがありますので継続用法なのでしょうが、訳出の上では後置修飾としています。

この形容詞節の主語は he で「神」です。述語動詞が二つ、hath と delighteth です。それぞれ現代の一般的な表現でいう has と delights です。he hath great pleasure で「神が大きな喜びを持たれ」の意味になります。等位接続詞 and に続いて ( he ) delighteth to dwell and continue in がありますが、ここは「(神が)お住まいになり続けることにもいたく喜ばれる」という訳にしました。なお in は前置詞ではなく副詞です。なくても意味が通じそうなものですが、あったほうは読み(聞き取り)やすいでしょう。

主語を修飾する形容詞節が終わり、カンマで区切られ、主節に戻ります。この文全体の述語動詞 are と補語 the bodies and minds が続き、「(神の神殿は)心と体である」となります。誰の心と体か。それは of true Christians and the chosen people of God なのですが、ここは「真のキリスト教徒の、選ばれた神の民の(心と体)」と訳しました。


英文の見取り図



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