「糸暦」と杉本さなえさんの絵
小川糸さんの本は、やっぱり素敵。
こちらの本も、暦の月の本として、展示で紹介するつもりで借りた。月ごとに糸さんが楽しみにしている家仕事なんかが綴られている。
これからやってくる水無月(6月)には、ラッキョウ漬けや梅干し作り、文月(7月)には、麻の着物を用意する、などなど。
本の終わりの方には、紹介しているお料理やお菓子のレシピも載っていて、実際に作って食べてみることもできる。
私の場合、お料理の本で写真やレシピを見るよりも断然、文章として綴られたお料理の描写を読む方が、食欲や料理したい気持ちを刺激される。
その点、読後に作ってみたい気持ちがムクムク湧いてきたところでレシピが載っているなんて、わたしのような人たちにとっては、とても行き届いた本だと思う。
この本の中ですぐにでも作って食べたくなったのは、コーヒーゼリー。
ところでこの本を手にとった時、表紙の絵にもとてもこころを奪われた。なんて素敵。
装画は、杉本さなえさん。
どこかで、目にしたことがあるような…
わたしの好きな「北欧暮らしの道具店」のサイトで掲載中、「眠るまえのショートストーリー」のイラストだった。
版画かな、と思ったら、墨汁の墨と朱色だけで作品を描いているのだという。
いろいろなおしゃれなお店とコラボして、今までに、布や洋服、小物などにも使われているようだ。今だと靴下や、Tシャツが買える。
とても好きと思う。
またまた欲しいものが増えてしまった。
好きなものとの出会いは、うれしいものですね。
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