#忘れられない恋物語
[まねきの独り言]#忘れられない恋物語。コメのツッコミ禁止。お願い🥺
「一緒に逃げて」
大学2年の時だった。
新宿の小さなスナック、馴染みの店のカウンターの片隅。薄暗い照明だが壁に浮かぶシミがこの店の古さを物語る。時間はもう朝の4時近い。
「なんで? 明美ちゃん彼氏いるじゃん。ぶいぶいいわせてる新宿一番の組の売り出し中の彼が」
「なにが彼氏よ、ただのヒモよ、アイツなんか。気に食わないとすぐ暴力を振るう。見て」
ゆったり目の服で隠していたが、身体のあちこちにアザ。
[まねきの独り言]#忘れられない恋物語、さちさんへの挑戦状🤣
「同級会の夜」
ねぇ、さち。
どうしてまだ、私の身体の弱いところ知ってるの。別れてからもう20年は経つんだよ。
そこは、ダメ。
声がでちゃう。
私、もう人妻だよ、子どもだっているのに。
やめて、そこにキスするのは。
甘い声で耳元でささやかないで、
耳に吐息かけないで、
耳たぶ、かじちゃやだ。
さち、さち、さち‥。
どうして身体が覚えてるの。
どうして心がさちを求めるの。
もう、任せるしかない
[まねきの独り言]#忘れられない恋物語、リベンジ編(初めての俳句デビュー含む)
「えっ、やだよ、引っ越すの。単身赴任でいいじゃない。下の子がやっと小学校に慣れたんだよ。上のお姉ちゃんも来年高校受験だよ、あたしだって仕事あるんだよ。どう考えてもあなたひとり動けばいいんじゃない。住宅ローンだってまだ残ってるんだから」
恐る恐るの申し出は、予想していた通り奥のさまに断れられた。
プロジェクトに失敗した。
会社存亡を賭けた重大な案件だった。
もう、グチを言っても始まらない。
失敗が