懐かしい番組を放送ライブラリーで見たことを、懐かしく思い出す
どれぐらい前のことだろうか、夫と私と姉の3人で、横浜にある放送ライブラリーに行ったことがある。
まだ子どもがいなかったから、結婚したばかりか結婚する前ぐらい…二十数年前だろうか。
放送ライブラリーでは過去に放送された番組を視聴することができる。
私と姉は、子どもの頃にいつも楽しみにして毎週見ていた、
「カックラキン大放送!!」と「オレたちひょうきん族」を視聴した。
カックラキン大放送!!
「カックラキン大放送!!」は、何曜日だったか忘れたが、夜7時半〜8時に放送されていて、夕食を食べ終わった後に、楽しく見ていた。
研ナオコさんの「ナオコおばあちゃんの縁側日記」とか、野口五郎さんの「刑事ゴロンボ」など、面白いコーナーがたくさんあったのを覚えている。
関根勤さんが当時はラビット関根という名前で、「カマキリ〜」とやっていたのも覚えている。
私が印象的だったのは、コーナー名は忘れてしまったが、野口五郎さんがピアノの音で言葉を表現して、なんと言っているか観客が当てる、というもの。
ある日のそのコーナーで、野口五郎さんは、ピアノのいちばん低い方の鍵盤を弾いた。
不穏な感じの音。
さあ、これはなんと言っているでしょうか。
音を聴いて、なんだろう、なんだろう、と一桁年齢の私は一生懸命考えたがわからない。
その答えは「腸捻転」。
そんなの、思いつかないよ。
今も覚えているその音は、確かに「腸捻転」だった。
オレたちひょうきん族
「オレたちひょうきん族」は、「ナンデスカマン」「パーデンネン」「タネマキトカゲ」などのキャラクターのことはいつも学校で話題になっていたので、これらを覚えているのはもちろんだが、私が今も時々思い出すのが、「ひょうきんベストテン」。
どういうときに思い出すかというと、歌番組で歌手の方が歌っている周りでダンサーの方が踊っているのを見るときだ。
そのときにどうしても、ひょうきんベストテンで、歌手の方の周りでお笑い芸人の方々が、笑わそうとダンスをしていたのを思い出してしまって、真面目に見れない。
いつ、ダンサーが笑わせようとし始めるかと、笑う準備をしてしまう。
そんな準備は必要ないのだけれど。
もう、一生ちゃんと見れないじゃないか。困るよ!
放送ライブラリーで
放送ライブラリーでこの2つの番組を視聴したときの内容は、ひとつだけ覚えている。
「オレたちひょうきん族」で、石坂浩二さんがレモン絞り器の説明書を読む、というもの。
初めは普通に読んでいるのだが、だんだん力強くなっていき、最後は叫んでいた。
その様子がすごく可笑しかった。
娘が中学生の頃、何かの説明を読んでいるときに、ふと、このことを思い出し、同じようにやってみた。
私は楽しかったのだが、娘には笑ってもらえず、
「怖いよ。」
と困惑されただけだった。
私じゃだめか。チッ。
やっぱり俳優さんがやるから面白かったのだろう。
放送ライブラリーでの視聴の際は、もちろんヘッドホンをするのだが、笑い声を抑えるのが大変だった。
ふと隣を見ると、やっぱり同じように声を抑えながら笑っている人達が。
姉と、「あの人達も何かお笑い番組を見てるんだね。」と話し、その人達に親近感が湧いた。
(他にはそういう人はいなかった。)
放送ライブラリー、また行きたいな。
行ったら、また、カックラキンとひょうきん族、見よう。