Sea breeze
君と同じ景色を見ていた
風の匂い
君の香は仄かな木蓮
聖者のような夜の波が行進する
砂地に月光りがひと差しする頃
流砂に模した見えない者達が蠢く
生きとし生けるものは皆
脈打つ波のような
鼓動の細微と手を繋ぐ
君となら
肌に触れて映る月の碧さを
詠むことも
髪を撫でて砂が落ちる一粒を
愛でることも
望んでいるよ
嵐の日には無事を祈る
帆船のマストはボロ生地同然でも
闘う名誉がある
晴れの光線を浴びる舞台がある
幾千の闇夜を越えた強さを
忘れないで
革のベストは修復しておくよ
君が傷付き血を流さなくて済むように
香を調合して待つよ
私の香にするから君はレシピを当てて
朝が香るまで
一緒に生きて
Sea breeze (海陸風)
海の楽曲と言えば「マードックからの最後の手紙」✉️ 私の大好きな曲のひとつです🛳⚓️
こちらの楽曲には壮大なシーンが組み込まれています。タイタニック号に乗船していた実在の人物、一等航海士マードックの物語を描いたアイリッシュ調のメロディライン。海と共に沈み生涯を閉じた彼の目に焼き付いた最期の航海では、どのような海が映り、最愛の家族へはどのような手紙が綴られていたか。マードックの目から見た世界の永遠の海を旅するようなエンディングに想いを寄せて。
作曲者のライナーノーツより🗒
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