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未明、晴れやか。


おはようございます、りおてです。

画像は、ヴェネツィアはリアルト橋から撮影した、朝のカナル・グランデの様子です。ちょっぴり朝っぽさを演出してみました。


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とある記事をきっかけに、その記事を書かれた方と直接お電話させて頂くことになった。

どんな記事だったかは、以下を直接読んで頂くと、その文章の美しい率直さと共に、ご理解頂けるだろう。


私は、ついこの1月に恋人に振られて、その後4月までずるずると関係を続けていた女だ。上の記事のコメント欄をご覧いただければ、あらすじが解る。詳しいことは、いつかここにも文章の形で残すことになると思う。

とにかく経緯はどうあれ私は振られて、この記事を書いた方と同じような気持ちになり、その気持ちが克明に記された記事を見つけ、いてもたってもいられなくなって、コメントを書いた。長々と、2つに分けてまで。

唐突な長文コメントに、書き手の方はドン引きするでもなく、ちゃんと最後まで読んでくださり、なんと直接お話ししたいと言ってくれた。ああ、晴天の霹靂。今日は雨だというのに。

とにもかくにも私はこの気持ちを共有できる人に飢えていたし、こんな文章を書く人となら、きっと話も合うだろうと思った。涙でぐちゃぐちゃの視界をティッシュを駆使してなんとかクリアにし、私は返信を打つ。数分後には、私たちはLINEのやりとりをしていた。

簡単な挨拶をし、記事を見つけて嬉しかったことを伝えて、相手はコメントが嬉しかったと伝えてくれた。文字では話しにくいこともあるだろうと、すぐに電話をする流れになり、私たちはその後、3時間に渡って通話をした。

初対面(厳密には対面はしていないが)にも拘らず、話は盛り上がり、失恋における複雑な心境について、やんごとなく解りあった。


電話を切り、深夜3時前のベッドの上で、私はぼんやりと、この晴れやかな気持ちは何だろうと自問する。1月以降ずっと心の深い部分に立ち込めていた靄が、春の風に吹かれたように、さあっとたなびく感覚。友人たちに「そんな男クソだから」「別れて正解だよ」と言われる度に、何故かちくりと痛んだ胸が、今は少し軽い。一緒に怒ってくれる友も、私を想ってくれる声も、全部嬉しかったけれど、それでもやっぱり、同じ気持ちを抱いた人にしか言葉にできない複雑な機微が、そこにあったのだと思う。ただ、同じ思いの人がいて嬉しい、というだけじゃなく、これからどうするか、どうなるか、を、一緒に考えられる人ができたことが、心底心強かった。

ひとつの記事、ひとつのコメントから、こんな風に心が晴れる時がある。

(惜しむらくは、これが躁期のそれと判別つけ難いという点くらいか……これだけは本当にタイミングが悪いし、残念でしかない。でも、私は人間だから、信じたい方を信じるんだ。うん、今日はよい一日だった)


白み始めた未明の空。

私の心にも、近く、朝が来る。





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りおて
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