蛇口から天真爛漫
私に友達がいないこと(少ないだけ)は有名な話ですが、
今日、一番古い友達に会いました。
小学校高学年から話すようになって、中学では毎日一緒に帰って(3時間ぐらいかけて)、高校は別々になったけどたまにマックとか防波堤で駄弁って、大学以降は年に一度、大晦日に会う仲でした。
去年は訳あって会えなかったので、まるっと2年ぶり。
お酒を飲みながら近況を話していたところ、彼女がやけにゆっくり話すことに気づきました。
私にとって彼女は、いつでも前にいて、なんでもできて、人脈もあって、先生たちからも頼られていて、テキパキと動く「速い」人のイメージだった。けれど今日は、とてもゆっくりだった。
反応がどれもゆっくりなんです。驚くのも、思い出すのも、笑うのも。「遅い」のではなく「ゆっくり」。
思わず訊いてみると、彼女はゆっくり笑ってこう言いました。
「いまさら気づいたの?」
衝撃でした。中学駅伝でアンカーを務めたとき、生徒会長をしたとき、下級生代表で送辞を読んでいたとき、卒業生代表で答辞を読んでいたとき、誰よりも速く生きていたように見えた彼女は、実はスローに生きていたのです。
彼女のその様子に気づくことができたのは、私が自分のことでいっぱいいっぱいではなくなったからかもしれません。彼女に会うときはいつも何かを僻んでいて、悪態ついていて、憂いていたから。厨二病ってやつだったのかもしれません。長い長い厨二病。
なぜこの話を日記を書いたかと言うと、彼女と別れて電車に揺られていたついさっき、
「天真爛漫な今のさやかもよいし、前のぐちゃぐちゃなさやかもよかったと思うよ」
というメッセージが入っていたからです。
嬉しいね☆ 人から天真爛漫と言われるのは。
嬉しいね☆ 前の自分も受け入れてもらえるのは。
今週の質問:『人生で一度は言ってみたい言葉』
先日この話題になり、
ダーハマさん・ダイアリーとよしこには話しちゃったのですが、私が言いたいのはこれ↓です。
「どうした?お姉さんに言ってみな」
引きましたか?
想像できなさすぎて天を仰ぎましたか?
そういうお姉さんに憧れるんですわ。
だってかっこいいじゃん。
肘ついたまま、目合わせずに言ってみたい。
人生で一度は言ってみたい言葉とは、
人生で一度も言えないであろう言葉なのかもしれませんね。
ないものねだり。
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