マガジンのカバー画像

わたし。

87
「わたし」というお話。 日記ではない。「わたし」のことをとりとめもなく、まとまりもなく。
運営しているクリエイター

2017年11月の記事一覧

62. わたしの中の、昨日と今日の境界線は。

62. わたしの中の、昨日と今日の境界線は。

朝4時代に起き、
朝5時代の電車に乗った。

辺りは真っ暗。
この時期のこの時間は
まだ夜のものなのだ。

こんな時間の電車、めったに乗らない。
意外と人がいるもんだ、と、しみじみ。

ふと、不思議な気持ちになる。
もしかしたらこの中には
昨日終電を逃して、帰宅の路に着いている人もいるのかもしれない。

そういう人は
まだ、昨日の続きを生きているような気がする。

わたしは、
今日これからのために

もっとみる
61. わたし、言葉とともに。

61. わたし、言葉とともに。

この頃を振り返りふと思う。

表現において、言葉というのは
時に邪魔になることがある。
そこにあるものを説明しすぎるから。

けれど何かを書いたり
声で朗読したりするわたしは
言葉なしではそこにいられない。

言葉とともに、
表現を模索するしかないのだ。

言葉というのは、面倒だ。
記号的なくせに伝わりすぎるから。

わたしはとても口下手で
心で思っていることが
すぐに言葉として出てこない。

もっとみる
60. わたし、なんだかなぁ、と、言ってみる。

60. わたし、なんだかなぁ、と、言ってみる。

なんだかなぁ、と、言ってみる。

あの人は、前向きだ。
体の不調はいつもより自分の体に繊細になれるから
悪いことばかりではないです。

だって。
素敵だなぁ。
わたしもそんな風に言ってみたい。

ある人は、結婚するそうです。
たぶん、わたしにはまだずっと先のことで
そういう自分は想像もつかなくて

夢ばっかり追っかけてる自分が
なんだか急に子どもじみて思えた。

それさえも中途半端で
煮え切らない

もっとみる
59. わたし、トランクを引きながら

59. わたし、トランクを引きながら

思った以上に暖かく、
裏地つきトレンチコートを脱いだ。

ガラガラトランクを引っさげて
本日は、実家に帰ります。

肩パット入り
ピーコックグリーンのセーターは
母からのお下り

古いはずなのに
上質な雰囲気のそれは
纏うと大人の雰囲気になる

黒色スカートに
金色の止め金がアクセントの細いベルトをあわせ
ガラガラ ガラガラ 駅を歩く

白色のタイル床に日があたり
そこにふと映る
わたしの影
現れ

もっとみる