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【簡単あらすじ】帆立の詫び状(微ネタバレ)【新川帆立/幻冬舎文庫】


『 うるせー! 』


元彼の遺言状の大ヒット後、
アメリカに引越し本場のディズニーを楽しみ、
観光地ガイドと政治談議をする。

仕事で帰国すると、悪気の無いおじさん達に心を削られ、
苦手だったアニメにハマり、バッグ愛を語る。

魅力満載の新川帆立さんエッセイ第二段です。



『はじめに』
ついに秋に突入したことで最高気温が30℃を超えることもなくなり、読書が捗る時期になっており、私だけでなく読書好きとしては大変嬉しい時期ではないでしょうか。
今の時期は、自室でも外出先でも読書が出来るという大変良いシチュエーションを得られますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

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私にとってのエッセイ本とは、

① 読んでにやける程度の面白さ(×大爆笑)
② タメになる知識を得られる
③ ちょっと考えさせられるテーマがある
(+α ほっこりした話)

が詰まっている本が前提で、本作は全て当てはまっていたので大変満足しております。

特に②の「女性目線での、バッグ愛」を書かれていることについては、私にとってバッグは「運搬手段」の一つであり、軽さ・詰めこめる量などの機能性しか求めていなく、女性のハイブランドバッグについてのこだわりの一端を知ることが出来、大変タメになる作品で有意義でした。

その他にも、現地アメリカ人をテーマにした、政治や思想についての話はなるほどと思うことも多かったですし、

アニメにハマったという章では、「転生したらスライムだった件」が出てきたにも関わらず、それについての考察が、いかにも小説家!という切り口だったのも新鮮です。

そして「悪気のないおじさんたち」についての話は、私だけでなく、多くの方に読んで頂きたいです。

作家界隈だけでなく、様々な業界で発生している問題であり、自身がその当事者にならない為にも一度自分を振りかえる必要があると思います。(私も気をつけないといけません…)

その他、アメリカでのウーバーイーツ事情など日常生活も描かれており、新川帆立さん自身のファンでも・作品のファンでも・ちょっと気になっただけの方でも、多くの読者が楽しめる作品です。

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P206 - 人財教育/人事労務コンサルタント -
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