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山本泰弘
2022年8月6日 22:14
ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を合わせた「ワーケーション」の概念が登場して久しい。それを実施したビジネスパーソンや企業の事例なども報じられているが、社会に普及したとは言えず、ワーケーション人口はごく少数にとどまる。また、多くの地域がこれによる滞在客を呼び込もうと狙っているが、その滞在地として選ばれるのは沖縄、南紀白浜、伊豆箱根などの有名リゾート地のみ、というのが現実ではないだろうか。このま
2022年1月7日 23:29
現代の子ども達はデジタルネイティブと呼ばれる。物心ついたときからスマホをはじめとしたデジタル機器が日常にあり、学校ではタブレットやパソコンで学習する。 やがて彼らは進級する過程で古い世代が作った壁に直面することになる。「ローマ字入力」だ。ひらがなでスラスラと入力できる子も多いだろうに、小中学校のICT教育では一般的に、ローマ字入力をさせる。言葉をわざわざローマ字に置き換えて入力せねばならず、
2019年1月19日 15:00
〔※著者註:2016年執筆〕 山形県初の中高一貫校として期待を集める東桜学館。輝かしいイメージの裏で、入学予定の児童とその保護者らの間には懸念が生じているようだ。入学説明会において、昭和の管理教育を想起させる厳格な方針が打ち出されたというのだ。児童からの独自の部活を作りたいという希望も拒まれたと聞く。 確かに政策決定者の立場からすれば、万策尽くしてこぎ着けた開校であるからには高い学力と規律を
2019年1月5日 13:19
街の市民ホールや公民館などでは、しばしば学校部活動や市民サークルによる各種のコンサートが開かれている。吹奏楽、管弦楽、ピアノ……私はよく足を運ぶのだが、気になるのは空席の多さだ。アマチュアとして上々の演奏で、入場料は無料かたいへんお手頃なのにもかかわらず客席にたいへん余裕があるのは、もったいない気持ちになる。 さて、昨今の世の中では「文化的資本」というキーワードが認識されるようになった。この