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panda_140:正義
「公共」という授業を2年連続で担当していることもあって?「正義」という言葉について考えさせられることが多い。
正義はつねに目標でなければならず、必ずしも出発点である必要はない。
何かしらの正義を前提として、物事に対処し、解決を目指そうとすると、必ず道半ばで迷いを生むような気がする。
正義のぶつかり合いが起きたときほど、人と人が揉めることは無いようにも思う。お互いに自分の信じているものが正しいと思っているから、妥協ができなくなってしまう。
自分を押し殺して我慢してしまう人、一方で何が何でも自分の主張を押し通す人。前者は不満やストレスを抱え、後者は常に対人不安や対人不信感を抱えるのだと思う。
「相手には相手の正義がある」
このことを常に念頭に置いて、人とかかわっていきたい。相手を尊重しながら、少しずつ自分の正義も理解してもらえるように努める。正義だと信じて疑わないことを揺らがされると、人は警戒してしまうだろうから。